【業界研究】水道業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

【業界研究】水道業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。

とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。

そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。

とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。

そこで、今回は水道業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。

水道業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

水道業界の業界構造について

水道業界の業界構造について

構造としては、以下の通り。

水道業界の業界構造

▼役割の概要
・河川や地下水などの「水源」
・水源から流れてきた水を飲み水としてキレイにする「浄水場」
・浄水場で作った水を一時的に蓄える「配水池」
・配水池から各家庭に水を運ぶ「配水管」

水道業界が抱える課題とは?

水道業界が抱える課題とは?

現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。

  • 老朽化の進行
  • 耐震化の対応
  • 経営基盤の脆弱性

1.老朽化の進行

戦後の1955〜73年の高度成長期に整備された施設で老朽化が浮き彫りになりつつあります。

実際、厚生労働省が2024年2月に発表した「水道事業における官民連携の推進」によると、年間2万件を超える漏水・破損事故が発生しているとのこと。

地震を始め、自然災害をもとにした二次災害の被害が危ぶまれるなど。既存の水道基盤の見直しが求められています。

2.耐震化の対応

水道設備の老朽化と合わせて、地震に対する対策が遅れてしまっているのも深刻です。

実際、内閣府の防災情報ページによると、2024年1月に発生した能登半島地震による石川県の断水被害は、2/5時点でも約66,800戸中約38,880戸(58.2%)と地震発生から1ヶ月以上経った現在でも2戸に1戸は未だ普及に至れていません。

このことからも、大規模・複数災害に備えた整備も急務となっています。

3.経営基盤の脆弱性

立ち塞がる風化や自然災害の問題以外にも人手不足の問題も無視できません。

とくに経済産業省が2024年2月に発表した「工業用水道事業における官民連携の推進」によると、令和2年時点で工業用水道事業者の職員数は1,553人と減少中とのこと。

先細りする事業者と職員はもちろん、大半が小規模事業者で構成されていることからも経営基盤の存続自体も危ぶまれています。

水道業界で働く方ってどんな人?水道業関係の職種3選

水道業界で働く方ってどんな人?水道業関係の職種3選

では実際どういう仕事が水道業界ではあるのでしょうか。今回は、水道業関係の仕事を3つご紹介します。

1.浄水場運転管理員

ダム・川・地下水などから取り入れた水を飲み水に浄化する浄水場の運用・管理する仕事のこと。

具体的には、河川から取得した原水がきちんと飲める形で、安全に水質が保たれているか。水道施設で使用されている設備機器等に異常がないかの定期チェックなど。

生活に欠かせない安全でおいしい水をお客様に届けるため、衛生管理を徹底しています。

2.水処理エンジニア

公共施設・商業施設・工場など、水を再利用可能な状態にするためのシステムや施設の設計・運用・保守等を行う仕事のこと。

具体的には、環境保全や資源の有効活用という社会課題を掲げ、水処理施設の運転状況の定期チェック・修繕・予防保全など。

水資源の管理と保護を行います。

3.施工管理

水道工事の現場監督役を担う仕事のこと。

具体的には、工程管理・安全管理・予算管理などの責任を担い、水道設備を設置するための工事の管理を行います。

おわりに

本日のまとめ

今回は「水道業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。

もし水道業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。

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