転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は廃棄物処理業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
廃棄物処理業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
廃棄物処理業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・産業廃棄物を生み出す「排出者」
・廃棄物の回収・運搬等をこなす「廃棄物処理業者」
・廃棄物の焼却等を行う「中間処理事業者」
・焼却した廃棄物の埋め立てを行う「最終処理業者」
廃棄物処理業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて2つ。
- 2024年問題による影響
- システム導入による業務効率化
1.2024年問題による影響
2018年6月から始まった働き方改革関連法の一環で、2024年4月に残業規制制度が新たに施行されました。
これによって、時間外労働は月45時間までに制限。特別な理由があっても月100時間未満まで労働時間を抑えることが義務化されました。
労働時間が削減されたことで、無駄なサービス残業が激減。企業としても支払う人件費を大幅に下げられるなど。
雇用する側・される側双方にとって、無駄のない環境を作ることに成功したかに見えました。
でも労働時間だけを減らすことは、決して良いことばかりではありません。
というのも、これまで流通していたインフラを止めることにも繋がりかねないからです。
実際、国土交通省が公表した「2024年問題 解決に向けて」の資料によれば、2024年度だけでも約14%・2030年度には約34%の輸送能力が不足する可能性があるとのこと。
なので、これまで以上に人材の獲得や廃棄物移動のための手段の効率化など。全体的な物流インフラを見直すことが今求められています。
2.システム導入による業務効率化
廃棄物処理業界では、他の業界同様、少子高齢化で近年働き手の減少が騒がれています。
それもあって、現場でのIT技術導入が急がれています。
一方で、導入コストを理由に、システムの導入に踏み切れない企業も多く、業務効率化にまでは至れていないのも現状です。
廃棄物処理業界で働く方ってどんな人?廃棄物処理業関係の職種3選
では実際どういう仕事が廃棄物処理業界ではあるのでしょうか。今回は、廃棄物処理業関係の仕事を3つご紹介します。
1.ドライバー
工場や工場現場から出る産業廃棄物を処分業者へ運搬する仕事のこと。
具体的には、ドライバーは工場へ産業廃棄物を回収しに行って、廃棄物の焼却をやってくれる中間処理業者や焼却したゴミを埋め立てる最終処分業者へ運搬します。
これによって、ゴミを一箇所にまとめて整理できるようにします。
2.産業廃棄物処理従事者
人々の生活や事業活動を経て生じた廃棄物を収集・運搬・処分などを行う仕事のこと。
具体的には、産業廃棄物の焼却や医療廃棄物の処理から災害とかで崩れた瓦礫の回収まで。
処分が難しいもの含めてゴミの処理を担当します。
3.廃棄物処理施設技術管理者
産業廃棄物の処理施設の維持管理を担当する仕事のこと。
具体的には、廃棄物の処理から施設維持のための清掃等まで。
ゴミが地球にもたらす環境汚染を最小限にまで抑えつつ、従業員が安全に自らの仕事へ従事できるよう業務全般を監督します。
おわりに
今回は「廃棄物処理業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし廃棄物処理業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。