転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は製造業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
製造業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
製造業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・原材料や素材を加工して製品を生産する「製造業者」
・メーカーから商品を仕入れて小売業者に販売する「卸売業者」
・メーカー・卸売業者から購入した商品を消費者へ販売する「小売業者」
製造業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 原材料価格の高騰
- エネルギー価格の高騰
- 為替変動
1.原材料価格の高騰
2022年2月にウクライナ情勢が悪化してから、既存の物流ルートが使えなくなり、小麦や油脂類等の流通が停滞。
さらに紛争や天候不良によって、生産量も低下したことで、既存の原材料価格が大幅に上昇しました。
これにより、企業の利益が減退。かろうじて事業をやりくりしていたところは撤退を余儀なくされ、事業者の数も衰退の一途を辿ることとなりました。
2.エネルギー価格の高騰
原材料価格の高騰と合わせて、エネルギー価格の問題も無視できません。
実際、資源エネルギー庁の「国内エネルギー動向」によると、2020年7月以降、原料炭の価格は10,000円/トン台で推移していたものの、2022年7月には50,000円/トン台近くまで上昇。
現在は、40,000円/トン台へは落ち着いているものの、2022年4月のEUと日本によるロシア炭の輸入禁止表明等以降、価格としては常に高騰している状態となっています。
なので、今後は別手段でのエネルギー調達が求められています。
3.為替変動
国内でいえば、為替変動による問題もあります。
2022年にアメリカで金融の引き締めが行われてから日米の金利差が開き、円を売ってドルを買うという動きが増加。
これにより、国内では円安が加速。2020年2月時点では1ドル110円台を推移していたものの、2024年2月時点では1ドル150円台に達してしまうなど。
為替事情が大きく変動したことで、原材料を始め諸外国からモノを仕入れることが困難を極めつつあります。
製造業界で働く方ってどんな人?製造業関係の職種3選
では実際どういう仕事が製造業界ではあるのでしょうか。今回は、製造業関係の仕事を3つご紹介します。
1.商品企画
市場調査や消費者の声を拾ったアンケート結果をもとに、時代に合わせた商品の発案〜製品化まで進める仕事のこと。
具体的には、国内外を含んだ情報の収集・商品の立案・プレゼン・スケジュール調整・販売戦略まで。
世の中に流通する商品を生み出します。
2.研究開発
商品を生み出すために必要な原材料・素材を研究・開発し、商品化に必要な技術の調達から代替可能なモノを開発する仕事のこと。
具体的には、テーマに沿った実験・データ収集・分析・検証まで。
研究開発を進めることで、競合他社では知り得ない知見や技術を蓄積し、経済の発展へ活かします。
3.生産管理
設定した生産計画に基づいて、計画通りに製品の製造が進んでいるかのスケジュール・業務管理をする仕事のこと。
具体的には、生産計画自体の立案・原材料の調達手段の策定〜調達から業務の工程・在庫・品質管理といった分野まで。
受発注に関わる部分を多岐に渡って管理・運用します。
おわりに
今回は「製造業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし製造業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。