転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は宿泊業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
宿泊業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
宿泊業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・人々に宿泊できる施設を提供する「旅館・ホテル」
・旅行する人や企業に代わって当日利用する交通機関や宿泊施設の手配・予約を行う「旅行代理店」
・旅行で宿泊施設を利用する「消費者」
宿泊業界が抱える課題とは？
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 民泊との競争
- 外国人労働者の登用
- 人手不足による業務効率化の必要性
1.民泊との競争
2000年代以降、インターネットが普及したことによって、旅行者に個人宅や空き部屋を提供する民泊文化が流行しました。
というのも、2014年初頭にAirbnbが日本に上陸したことから認知度が急上昇。近年、少子高齢化と相続放棄が相次いでいることもあり、また空き家や空き住宅による問題もあって一つの解決策として浸透しました。
これによって、従来の「ホテル・宿」で泊まるといった選択肢以外にも、個人宅の一室を借りて寝泊まりするという文化が根付いたのです。
ただ民泊のブームもあって、ホテルから客足が遠のくという事態にも発展。
そこで、今後はこういった民泊サービスと、どう向き合っていくかが問われることとなります。
2.外国人労働者の登用
コロナ渦によって外国人の客足が減ってしまった状況を打開するには、サービスの質を高めることが不可欠です。
その一つに外国人労働者を雇用するという方法があります。
というのも、実際、株式会社宿研が出した記事で使われたデータによると「旅行客が宿泊施設に求めること」の一つとして37%が「スタッフと不自由なくコミュニケーションが取れること」と回答。このことからも、3人に1人は店員とのコミュニケーション面で不安を抱えていることが分かります。
また少子高齢化もあって、労働力が不足していることからも、今後は宿泊する外国人に合わせて、外国人労働者の雇用も積極的に行なっていかなければならないのが現状です。
3.人手不足による業務効率化の必要性
少子高齢化による問題は、人材雇用の分野だけに留まりません。
限られた人材で、高品質なサービスを維持するには、現状の業務の効率化も不可欠です。
例えば、ホテルへのチェックイン・チェックアウトといった事務処理はもちろん、食事の提供・配膳・メニューの案内といったサービスの提供方法に至るまで。
数多くのお客様を呼び込むためにも、属人性がない業務に関しては機械化・仕組み化が急がれている現状です。
宿泊業界で働く方ってどんな人？宿泊業関係の職種3選
では実際どういう仕事が宿泊業界ではあるのでしょうか。今回は、宿泊業関係の仕事を3つご紹介します。
1.客室係
客室の整理整頓・片付けを担う仕事のこと。
具体的には、客室の清掃・備品の補充・ベッドメイクなど。
ホテルや宿に泊まるお客様に快適に1日を過ごしてもらうために、客室環境を維持・改善に努めます。
2.調理スタッフ
ホテル・宿の料理を作るスタッフのこと。
具体的には、ホテル内のレストランや宴会施設に出す料理の作成、提供する料理の品質・衛生管理など。
料理はもちろん、食事に関わる管理まで。
他のスタッフと連携して、宿泊客に満足してもらえるよう働きかけます。
3.フロントスタッフ
ホテルを訪れたお客様を相手にするスタッフのこと。
具体的には、ホテルのチェックイン・チェックアウトの対応はもちろん、ホテルを訪れたお客様の荷物の運搬・お部屋の誘導まで。
宿泊客の安全を守るため、24時間365日交代で対応します。最近では外国からのお客様も増えているので、今後も高い語学力と柔軟性のある対応が求められます。
おわりに
今回は「宿泊業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし宿泊業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。
