転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は情報通信業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
情報通信業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
情報通信業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- IoT社会への対応
- セキュリティ分野の強化
- サポート体制の見直し・強化
1.IoT社会への対応
スマートフォンやPCを始め、端末と連携・連動して動くスマートウォッチ・スマートグラス・スマートスピーカーなど。
私たちの生活に通信技術は、もはや欠かせません。
スマートフォンやPCといったデジタルデバイスが普及したことによって、連絡を取るなら端末を持ち歩くのがもはや当たり前の時代となりました。
それだけでなく、端末を通して決済や家電の運用など。インターネットを介して、様々なものを動かせるようになりつつあります。
こうした高度化する技術に追随できる人材の確保や環境整備が、現在は急務となっています。
2.セキュリティ分野の強化
インターネットを介したデジタルデバイスが急速に普及し、私たちの暮らしが豊かになった一方で、ネットへ接続する機会が増えたことによって、個人情報の漏洩被害も無視できなくなってきました。
実際、総務省が公表している「令和5年版 情報通信白書」の「サイバーセキュリティの動向」によると、2015年と比較して2022年のサイバー攻撃は約8.3倍も増加。
一方で、東洋経済オンライン社がアメリカのNPO団体、ISC2の調査結果の一部をまとめたものによると、日本だけでもサイバーセキュリティの人材が約11万人も不足しているとのこと。
このことからも、今後はセキュリティ人材の獲得だけでなく、既存社員へのセキュリティ教育も施し、世界でも活躍できる人材の輩出が急がれます。
3.サポート体制の見直し・強化
インターネットを介して、人々の暮らしが活性化する一方で、少子高齢化による人材不足で現行の体制の見直しと強化も求められています。
また労働人口だけでなく、人口全体も急速に減少していることからも、人力以外でのサポート手段についても検討していかなければなりません。
このように、現行のサポート体制を見直すだけでなく、今後はシステムやAIといった技術を活用した仕組み作りも求められます。
情報通信業界で働く方ってどんな人?情報通信業関係の職種3選
では実際どういう仕事が情報通信業界ではあるのでしょうか。今回は、情報通信業関係の仕事を3つご紹介します。
1.ITコンサルタント
IT技術を活用して、企業が抱える問題を抽出し課題解決に勤しむ専門家のこと。
企画立案はもちろん、予算交渉から現場への聞き込み・ツールの選定から導入支援まで。提案〜実行支援まで一貫して対応します。
企画・設計がメインにはなるものの、場合によってはプログラマーやコーダーに代わり、システムの開発にまで関わることも…。
2.プリセールス
営業担当に同行し、技術者の目線から技術的な説明や質疑応答に対応します。
通常の販路開拓や商談管理をする営業とは異なり、専門家の視点に立った実務的なアドバイスや製品本体の説明など。
専門職としての知見や技量を活かし、煩雑な内容をいかにクリアに説明できるかといったコミュニケーション能力と技術力の両軸での能力を求められます。
3.システムエンジニア
クライアントに要件をヒアリングしながら、システム設計や開発を行う仕事のこと。
具体的には、要件の取りまとめ・設計書の作成・プログラミング・テスト・リリースなど。
ただ指示されたものをコーディングするだけでなく、ふわっとした抽象的な要望の要件詰めからシステム化まで一貫して対応します。
おわりに
今回は「情報通信業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし情報通信業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。