転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は人材業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
人材業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
人材業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・人材会社を活用して従業員を採用したい「求人企業」
・人を紹介・斡旋する「人材会社」
・仕事を紹介して欲しい「求職者」
人材業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて2つ。
- 採用難易度の上昇
- IT人材の不足
1.採用難易度の上昇
昨今騒がれている少子高齢化によって、労働人口が大きく減少。
また働き方改革の影響で勤務できる時間にも制限が設けられたことから、限られた時間で大きな成果を上げられる人材の奪い合いが近年激しさを増しています。
実際、厚生労働省が公表している「令和2年転職者実態調査の概況」によると、「管理的な仕事」及び「専門的・技術的な仕事」では「経験を活かし即戦力になるから」という理由が採用理由の約6割を占めており、早期で結果を出せることが求められていることが分かります。
一方で、古き文化の名残りから採用では30歳未満の方のみを対象とした採用にばかり注力していることもあって、年々求められる採用難易度が上がり続けてしまっている現状です。
こうした現状から、今後は年齢で区切るのではなく、その人自身が持つポテンシャルや経験を重視したジョブ型雇用が活発化していくと予測されています。
2.IT人材の不足
人手不足はもちろん、古いシステムを刷新するDX人材の不足も騒がれています。
とくに、DX化に不可欠なIT人材が不足しており、業務効率化が追いついていない現状です。
こうした現状を打開すべく、デジタル社会実現の司令塔として2021年9月に「デジタル庁」が開設されるなど。
国を挙げてのIT人材の育成と輩出が行われており、今後の活動に注目が集まっています。
人材業界で働く方ってどんな人?人材業関係の職種3選
では実際どういう仕事が人材業界ではあるのでしょうか。今回は、人材業関係の仕事を3つご紹介します。
1.営業職
企業と求職者のマッチングをメインとする仕事のこと。
具体的には、テレアポや対面営業を武器に、企業へ対してのサービスの提案や販売・その他、求職者に対しての求人情報の提供など。
企業と求職者の引き合わせを間に立って仲介・サポートします。
2.キャリアアドバイザー
求職者に対し、最適な求人案件を紹介する仕事のこと。
具体的には、求職者から頂いた履歴書・職務経歴書・その他の資料をもとに面談を実施。
希望条件を伺いながら、過去の経歴や現在のスキルと合致する求人情報のご案内や面談日の日程調整など。
求職者に寄り添って伴走的に転職活動の成功をサポートします。
3.リクルーティングアドバイザー
企業に対し、最適な転職人材を紹介する仕事のこと。
具体的には、欲しい人物像や取り組んでほしい案件の詳細などを企業へ確認し、求人票の作成に役立てます。
これによって、キャリアアドバイザーを通して求職者にお仕事の紹介や斡旋を行い、転職活動の成功をサポートします。
おわりに
今回は「人材業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし人材業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。