転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は熱供給業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
熱供給業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
熱供給業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・熱エネルギー・蒸気・温水を導管により供給する「熱供給事業者」
・複数の建物を保有・経営している「需要家」
熱供給業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて2つ。
- 原材料価格の高騰
- DTSへの変革に向けたDXの促進
1.原材料価格の高騰
2022年2月にウクライナ情勢が悪化してから、既存の物流ルートが使えなくなり、小麦や油脂類等の流通が停滞。
さらに紛争や天候不良によって、生産量も低下したことで、既存の原材料価格が大幅に上昇しました。
これにより、企業の利益が減退。かろうじて事業をやりくりしていたところは撤退を余儀なくされ、事業者の数も衰退の一途を辿ることとなりました。
2.DTSへの変革に向けたDXの促進
2030年時点においても安定した地域熱供給が提供できるDTS(地域総合サービス業)を目指すため、行う施策のこと。
具体的には、温室効果ガス排出量を削減したり、エネルギー自給率を引き上げるため再生可能エネルギーを生み出すなど。
旧来からの仕組みを見直し、地球に優しい環境づくりを行なっていくことで、地域開発やエネルギーシステムの構築を促進します。
熱供給業界で働く方ってどんな人?熱供給業関係の職種3選
では実際どういう仕事が熱供給業界ではあるのでしょうか。今回は、熱供給業関係の仕事を3つご紹介します。
1.運転管理
熱供給施設のプラントに常駐して、運転管理や監視・点検を行う仕事のこと。
具体的には、運転実績をまとめたり、運転管理委託先の監督業務も行うなど。
実際に、現場で自身が監視・点検に臨む以外にも、管理者として現場のメンバーを取りまとめて業務に臨みます。
2.設備管理
熱源・電気設備等の維持管理を行う仕事のこと。
具体的には、保全基準に従い、年間の設備点検・修繕計画の立案等を行うなど。
安全に設備を運用できるよう調整します。
3.エネルギー管理
熱供給施設のエネルギー効率を高める仕事のこと。
具体的には、エネルギーの使用量の予測や施設の効率目標の設定など。
効率的にエネルギーを運転し、エネルギーが枯渇しないよう省エネに努めます。
おわりに
今回は「熱供給業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし熱供給業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。