転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は飲食業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
飲食業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
飲食業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・原材料から食品の製造を行い、それを販売する「食材製造者」
・食品の調理・加工を行う「加工・調理会社」
・加工・調理した食品をお客様へ提供する「レストラン・食堂」
飲食業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 原材料費の高騰
- 慢性的な人手不足
- イタズラによる風評被害への対策
1.原材料費の高騰
ウクライナ侵攻や中東紛争といった物流の問題はもちろん、円安水準の長期化などを理由に、原材料の調達コストが年々引き上がっています。
また原材料費の高騰に次いで、昨今の賃上げブームによって人件費も増加しており、費用を捻出できない企業が続々と倒産している現状です。
実際、株式会社東京商工リサーチによると、2024年4月は前年同月比と比較しても、全国企業の倒産件数が28.36%ほど増えており、今後も厳しい状況が続く見通しです。
2.慢性的な人手不足
コロナによる問題は去って、外出に関しての制限はなくなったものの、慢性的な人手不足が続いています。
というのも、飲食業界は非正規での雇用が多く、それ故に従業員の入れ替わりも激しく、また勤務時間も長い体力仕事ということもあって、他業界と比較しても定着率がとても悪いからです。
このことからも、せっかく入社してくれた従業員も7人に1人は辞めていってしまう現状なので、対応が急がれます。
そこで一部の店舗では、ロボットの導入やメニューの注文をタブレットで行うことで、従業員一人ひとりの負担を緩和。限られた人材でも事業が回るよう現場の業務効率化が日々行われています。
3.イタズラによる風評被害への対策
昨今、SNSの普及によって、店の製品を取り扱ったイタズラがたびたび問題として取り上げられています。
それにより、店の衛生面・管理面を問題視したお客様からのクレームが増加。客足も遠のき、大きな売上低下を招いています。
そこで、回転寿司のお店とかでいえば、ガリやワサビを注文制にしたり、食器やカップに対してカバーをつけて提供するなど。
衛生面・管理面を考慮した対策が日々繰り返されており、今後もクレームに繋がらないための施策・改善が常に求められています。
飲食業界で働く方ってどんな人?飲食業関係の職種3選
では実際どういう仕事が飲食業界ではあるのでしょうか。今回は、飲食業関係の仕事を3つご紹介します。
1.ホールスタッフ
お客様の接客を担う仕事のこと。
具体的には、お客様が行き来するホールに出て、メニューの注文を伺ったり、内容に関しての紹介・説明・キッチンスタッフが作った料理の提供・レジ業務など。
お客様が入店〜退店するまでに行き来する場所へ直接赴いてサービスの提供を実行・支援します。
2.キッチンスタッフ
料理の調理を担当する仕事のこと。
具体的には、料理の下ごしらえから盛り付け・ホールスタッフへの提供・調理器具の清掃から食材の仕入れ作業まで。
調理全般を担当するため、料理の技術はもちろん、調理場所の衛生管理まで一貫して執り行います。
3.管理責任者
店舗の運営全般を担う仕事のこと。
具体的には、日〜月間の売上設定・管理はもちろん、食材・衛生面・アルバイトの面接対応・シフト管理・クレーム発生時の対応など。
店舗経営に必要な業務を一貫して執り行います。
おわりに
今回は「飲食業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし飲食業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。