【業界研究】教育業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

【業界研究】教育業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。

とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。

そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。

とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。

そこで、今回は教育業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。

教育業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

教育業界の業界構造について

教育業界の業界構造について

構造としては、以下の通り。

教育業界の業界構造

▼役割の概要
教育や勉学を励む環境を提供する教育機関である「学習塾/学校」
教育機関から自社の利益に貢献してくれる人材を引き抜きたい「民間企業」

教育業界が抱える課題とは?

教育業界が抱える課題とは?

現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。

  • デジタル教科書の本格導入
  • 休日の部活動の地域移行実現に向けた取り組み
  • 質の高い教師人材の確保

1.デジタル教科書の本格導入

2024年度から全国の小中学校の小学校5年生から中学校3年生を対象に、英語を始めとした一部の教科でデジタル教科書が導入されます。

これにより、従来の紙のノートやドリルではなく、生徒たちは不明点や気になった点を直接タブレットに書き込むことができます。今後は無駄な板書を取る必要もなくなるでしょう。

また教育用タブレットには、教科書を電子で映すだけではなく、音声機能も備わっています。

今まで教科書を読み上げることでしか内容を把握できなかったため、視覚的に異常がある子どもの学習は困難を極めていました。

例えば、数学の図形問題では図そのものを目視できないため、聴覚情報から内容を理解する必要があったり、理科の実験では視覚的に実験結果を追うことができないので、実際に見て内容を理解するということ自体ができませんでした。

しかし、今後は音声による朗読も可能になるので、目が見えなくても、音声情報から問題内容を読み取ったり、実験結果についても教科書の表現次第で何とかカバーできるようになります。

このように、デジタル教科書の普及によって、コスト削減だけでなく、子ども達が少しでも勉学に励めるよう全国的に整備が進められている現状です。

2.休日の部活動の地域移行実現に向けた取り組み

学校の部活動の指導を地域のクラブ活動へ徐々に移行していく「地域移行」が進められています。

というのも近年の人手不足によって、タダ働き同然の働き方となりつつあったからです。

実際、ベネッセ教育総合研究所が公表したOECD2014と比較したデータによると、日本の「課外活動の指導」にかける時間は他の諸外国と比較しても5時間以上も多いという結果に。

また同じく、ベネッセ教育総合研究所が2016年に実施した調査の結果によると、部活動の指導が負担であると回答した職員は中学校教員で全体の63.6%、高校教員でも49.7%。

つまり、2人に1人以上は、部活動の指導を負担と感じているとのこと。

このような問題に対し、スポーツ庁は運動部活動の改革のため、休日の部活動に関しては地域人材を活用する動きを見せています。

スポーツ庁の公表した「運動部活動の地域移行について」によると、2025年末を目処に、段階的に地域移行をしていくとのこと。

なので、今後地域移行することで教師の負担がどこまで軽くなるのか。その動きに今注目が集まっています。

3.質の高い教師人材の確保

少子高齢化によって、全国的にも人手不足が相次いでいます。

とくに教育業界では、団塊世代が定年を迎えたことによる大量退職によって人員の数が大きく減少。世代交代は行われつつあるものの、まだまだ人材としても不足しており、また昨今の急速な技術発展によって学習分野も多岐に広がっているので、質の高い教師人材の確保が難しくなっています。

実際直近でも、2024年度に実施する大学入学共通テストで、これまでの5教科7科目に「情報」が加わり、6教科8科目となりました。

一方で、経済産業省が公表した「IT人材育成の状況等について」の資料によると、2030年には60万人ものIT人材が不足すると見通しとなっています。

このことからも分かる通り、特定の分野に秀でた講師人員の確保は困難を極めており、今後も獲得にあたって厳しい対応が求められます。

教育業界で働く方ってどんな人?教育業関係の職種3選

教育業界で働く方ってどんな人?教育業関係の職種3選

では実際どういう仕事が教育業界ではあるのでしょうか。今回は、教育業関係の仕事を3つご紹介します。

1.講師

生徒に勉強を教える立場として、雇われた教員のこと。

具体的にやることとしては、授業の準備・教材作成・学習指導・進路指導・保護者対応など。

講義の対応はもちろん、講義に出席する生徒のメンタルケアや送迎等まで幅広く行います。

2.塾長

学習塾の教室や校舎を運営する仕事のこと。

具体的には、在籍する講師たちのマネジメント・売上管理・講師の採用・社内のイベント企画など。

講師が生徒にきちんと向き合えるよう、塾に訪れる生徒たちの集客活動を始め教室全体の環境整備まで幅広い業務を担当します。

3.事務

教育機関や学習塾などの環境整備や運営サポートを行う仕事のこと。

具体的には、施設内の清掃・授業の準備のサポート・書類作成・データ入力・お問い合わせ対応まで。

教室内のスタッフがきちんと自分たちの仕事に向き合えるよう、裏方の立場から教室運営をサポートします。

おわりに

今回のまとめ

今回は「教育業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。

もし教育業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。

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この記事を書いた人

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