転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は自動車整備業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
自動車整備業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
自動車整備業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・自動車の部品を提供する「部品メーカー」
・自動車の完成品を提供する「自動車メーカー」
・自動車の販売を行う「自動車ディーラー」
自動車整備業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 若者の車離れと整備士志望者の減少
- 自動車生産台数・販売台数の減少
- 車検制度の変更
1.若者の車離れと整備士志望者の減少
都市部への人口集中や経済悪化によって、若者の車離れが近年増えつつあります。
実際、参議院常任委員会調査室・特別調査室が2023年に公表した資料によると、20〜24歳時の男性の免許取得率は2001年頃は90%前後あったものの、2022年度には78%程度まで減少。
自動車の必要性が薄れたことで、若年層の新規顧客開拓に陰りが見え始めています。
2.自動車生産台数・販売台数の減少
2019年に世界を混乱に貶めたコロナ渦をきっかけに、自動車の生産台数は大きく減少しました。
実際、一般社団法人日本自動車工業会の資料によると、四輪車生産台数は2019年1,000万台近くあったものの、2022年には800万台まで下回る結果に。
このように、販売できる車体の台数の絶対数も限られていることで、販売できる台数も減っており、自動車生産に必要な部品の供給を安定させることが現在の課題となっています。
3.車検制度の変更
近年、運転支援技術の目覚ましい発展により、自動車のほとんどで自動ブレーキや自動車間距離制御装置といったものが搭載されることが増えてきました。
一方で、装置の不具合によって、事故やトラブルが発生してしまうことも…。ただ従来の車検制度では、外観でのチェックや測定機での確認は行われていたものの、コンピュータを利用した制御装置の確認までは含まれていませんでした。
こうした現状を打開するため、2024年10月から「OBD(車載式故障診断装置)検査」が義務化されることに。
そこで今後整備事業者は、新しい検査システムに適応し、必要な機器や技術を覚えることが求められます。
自動車整備業界で働く方ってどんな人?自動車整備業関係の職種3選
では実際どういう仕事が自動車整備業界ではあるのでしょうか。今回は、自動車整備業関係の仕事を3つご紹介します。
1.自動車整備士
自動車を点検・整備・修理する仕事のこと。
具体的には、車検のような定期的な点検のため店舗を訪れたお客様の自動車の車体確認・経年劣化によって外れやすくなった部品のチェック・必要に応じての取り替え・欠損箇所の修理など。
普段自動車を利用する際、事故に巻き込まれてしまわないよう、最善の予防を執り行います。
2.サービスフロント(受付事務)
自動車ディーラーや整備工場などで来店したお客様の対応を行う仕事のこと。
具体的には、修理の場合は、整備・修理して欲しい箇所の確認・点検日の日程調整、購入の場合は、気になっている車・必要な部品の案内など。
自動車整備士や営業担当者に引き渡す前の要件確認を担当します。
3.自動車販売員(カーセールス)
自動車の売買専門の営業担当のこと。
具体的には、自動車の販売・車検・点検・修理など。
自動車の宣伝・販売を担当します。
おわりに
今回は「自動車整備業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし自動車整備業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。