【業界研究】学術研究、専門・技術サービス業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

【業界研究】学術研究、専門・技術サービス業界とは?転職するなら知っておきたい業界の全体像と仕事内容について解説【2024年版】

転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。

とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。

そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。

とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。

そこで、今回は学術研究、専門・技術サービス業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。

学術研究、専門・技術サービス業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

学術研究、専門・技術サービス業界の業界構造について

学術研究、専門・技術サービス業界の業界構造について

構造としては、以下の通り。

学術研究、専門・技術サービス業界の業界構造

▼役割の概要
・学術研究を行なっている「大学や国立研究機関」
・学術研究の研究資金提供等を行なっている「日本学術振興会」
・先行文献等を駆使して実際に研究を行う「研究員」

学術研究、専門・技術サービス業界が抱える課題とは?

学術研究、専門・技術サービス業界が抱える課題とは?

現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。

  • 研究力の低下
  • 科学的不正行為の増加
  • サービス産業の成長不足

1.研究力の低下

近年、国内での研究力低下によって、経済や産業に大きな停滞が見られています。

実際、科学技術・学術政策研究所が発行している「科学技術指標2023」の「第4章 研究開発のアウトプット」の「研究活動の国別比較」によれば、1999-2001年代は論文数が米国に次いで世界2位だったものの、直近の2019-2021年代には「中国」「英国」「ドイツ」「インド」にも抜かれ6位になっているとのこと。

論文数としては、年々増えているものの、世界的に競争力が高まったことによって、テクノロジーの成長に研究が追いついていない現状です。

何より「各国の研究開発費の国際比較」にもある通り、研究開発費を多く投下できていないのも要因としてあり、今後もこの状態が続くのであれば、世界的にも大きく産業面で遅れを取ることが予測されます。

2.科学的不正行為の増加

近年AI技術の急速な発展により、論文の不正行為が相次いで発生しています。

実際、アメリカ科学振興協会が運営する「Science」の記事によると「学術記録の完全性に対する脅威が高まっている」として品質チェックを拡大。寄せられた論文のうち、50誌を削除するという大胆な行動に出ました。

これは過去の事例を見ても異例であるとのことで、今なお他にも人工知能のツールを活用して450誌の査読を継続されているとのこと。

このように、今後もAIツールの発展によって、これまでの科学技術に大きな影響を与えると考えられています。

3.サービス産業の成長不足

研究力低下は、産業にも大きな影響を与えています。

実際「公益財団法人日本生産性本部」が出した「日本の労働生産性の動向2023」によれば、時間当たりの労働生産性で言えば近年では1995年以降での上昇となっています。

一方で、産業の労働生産性の動向としては、2019年の消費税率引き上げを機に大幅に減少。依然として現在でも低迷が続いています。

このように研究力低下はもちろん、税率の上昇によって消費者の間で買い控えが発生しており、産業としての成長の停滞を余儀なくされているのが現状です。

学術研究、専門・技術サービス業界で働く方ってどんな人?学術研究、専門・技術サービス業関係の職種3選

学術研究、専門・技術サービス業界で働く方ってどんな人?学術研究、専門・技術サービス業関係の職種3選

では実際どういう仕事が学術研究、専門・技術サービス業界ではあるのでしょうか。今回は、学術研究、専門・技術サービス業関係の仕事を3つご紹介します。

1.大学教授

大学内での教育と研究を生業とする仕事のこと。

具体的には、授業の準備・試験の実施・採点はもちろん、成績の評定や生徒たちの学習フォローなどの教育業務から自身の研究活動まで。一貫して対応します。

教授の道を進むキャリアは、他の民間でのキャリアに比べてもかなり狭き門とされているのはもちろん、教授になった後も、講義の準備から研究活動まで没頭することになるため、知的好奇心や探究心といった一つの分野を突き抜ける覚悟のいる仕事ともいえます。

2.材料工学研究者

物質の精製・加工・構成を研究し、新素材の開発や材料の組成・構造・機能の解明を行う仕事のこと。

具体的には、物質を研究し、この世にない材料を生み出し、経済の発展に繋げるというもの。

直近の例でいえば、一時期世界的にも流行したコロナウイルスに対抗するコロナワクチンの開発や普及もその成果の一つといえます。

3.AI(人工知能)研究者

IT・数学・認知科学・言語学・芸術など多岐にわたる領域の知見を活用し、人工知能の研究を行う研究員のこと。

具体的には、将来的に人工知能を使って、ガンの発見を手助けしたり、事故を未然に防ぐ安全な車を作るなど。その根底となる研究を行います。

これによって将来の経済に大きな発展をもたらし、人々の生活を豊かにしていきます。

おわりに

今回のまとめ

今回は「学術研究、専門・技術サービス業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。

もし学術研究、専門・技術サービス業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。

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この記事を書いた人

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