仕事を続けていると「本当に今の仕事を続けても良いのだろうか?」と自分のキャリアの方向性に悩む場面も多いはず。
とはいえ「35歳転職限界説」もあることから、キャリアチェンジに踏ん切りをつけられず、どうしても年齢の壁で転職を諦めてしまうという方も少なくありません。
でも残された人生。どうせなら悔いなく、自分のやりたいことにチャレンジしていきたいですよね。
そこで、今回は「年齢の壁を乗り越えて転職を成功させる方法」について解説します。
もし今の年齢から転職すべきか悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
年齢が上がるとキャリアを変えるのが難しくなる理由
「即戦力人材の獲得」を理由に、中途採用が行われるからです。
実際、リクルートワークス研究所が2024年6月に公表した「中途採用実態調査」によると、中途採用を実施した3,259社のうち、69.5%が「即戦力人材の獲得」を理由に求人活動を実施していると回答。
また、株式会社ビズヒッツ様が、2021年5月に転職経験がある男女299人を対象に行なった「転職が決まらない理由に関する意識調査」の調査結果でも、転職先が決まらなかった理由の圧倒的1位が「経験・スキルの不足」でした。
これらの調査結果から、企業は求職者に一定水準以上の能力を期待していることが伺えます。
一方で、キャリアを変える転職の場合、ほぼゼロからのスタートになるので、これまでの経験を企業で活かすことはあまり期待できません。
むしろ、未経験からのチャレンジになってしまうため、基礎から仕事を覚えていく必要があります。
でも、30代半ば以降になると、体力面での制約も出てきてしまいます。
経営者からすれば、同じ賃金を払うなら、長く活躍できる人材を優先したいと考えるのが自然です。
こうした事情もあって、年齢の上昇に伴ってキャリアを変えるのが難しくなるというわけです。
年齢を強みに変える異業種転職戦略
とはいえ、もう若くないから絶対に異業種転職ができないというわけでもありません。
むしろ、突出した実績もないのであれば、これまで培ってきた経験と年齢を武器に転職活動を進めましょう。
具体的には、他業種で培った「問題解決能力」や過去の職場で築き上げた「人間関係」などを活用します。
これだけ聞くと「スキルでも何でもないじゃん」と落胆してしまう方もいるかもしれません。
でも「問題解決能力」にしろ「人間関係」にしろ、どちらも中途採用の人材でなければ持ち得ません。
なぜなら「問題解決能力」は、数多くの事例を見て実践を繰り返さなければ身に付かず、「人間関係」は、数多くの人と触れ合っていなければ築かれないからです。
実際、株式会社マイナビが調査した「ミドルシニア採用企業レポート2018」によると、40〜60代を採用する理由の約40%以上は「豊富な経験」と回答しています。
このことからも分かる通り、専門性・スキル・指導力がなくても、培ってきた経験そのものが武器になるので、もし今スキルがなくて困っているという方は、今まで積んだ経験が仕事にどう活かせるのかといったことを棚卸しして、転職活動に臨んでみてください。
ちなみに能力の棚卸しは、自己分析を徹底することで進められます。過去に自己分析のやり方については、記事で紹介しているので、気になった方はぜひ試してみてください。
年齢を気にせず転職を成功させたいなら必ずやるべきこと
スキルがなくても、今までの経験を棚卸しすることで転職ができるとはいえ、油断は禁物です。
というのも、年齢が内定獲得の障害になるのも事実だからです。
なので転職活動を進める際は、転職サイトや転職エージェントに登録するだけでなく、知り合いや過去の同僚を頼ったり、知り合いに行きたい業界に関連する知り合いがいないかどうかも確認してもらうなど。
王道の手段ばかりに頼るのではなく、自分から積極的にアプローチできるポイントがないかどうかも合わせて模索するようにしましょう。
おわりに
今回は「異業種への転職は何歳までなら間に合うの?年齢の壁を乗り越えて転職を成功させる方法」について解説しました。
正直、異業種への転職を達成するだけならば、技術を要する職種でもない限り、何歳からでも間に合います。
なので、もし「もう若くないから…」という理由だけで転職を諦めてしまっている場合は、ぜひ最後までチャレンジしてみてください。