同じ土地での仕事ばかりに飽きてしまって、新天地への転職を考えている方も実は少なくありません。
そこで、職場選びで悩むポイントとして「転勤の有無」があったりします。
ただ正直、転勤で色んな土地に行けるのは観光地巡りもできるので、楽しいのではないか?と感じる反面、転勤経験者からは全国転勤は辛いので辞めた方が良いという感想やアドバイスをSNSとかで見ることも多いでしょう。
では、なぜ全国転勤は辛いと言われるのでしょうか?
その理由を探るため、今回は「転職する前に知っておきたい全国転勤のメリット・デメリット」について解説します。
もし全国転勤がある職場への転職を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
全国転勤の目的とは?採用地域ではなく別地域で業務を行う理由
会社の事業を成長させ、全国的な展開を図るためです。
そもそもなぜ全国転勤が発生するのかというと、支社という形で各地へ拠点を分散させることで、信頼関係を構築しきれていない地域での営業活動を推進しやすくするという意図があるからです。
例えば、本社のオフィスしかない場合を考えてみましょう。
出張に行くにも電車・バス・飛行機といった交通機関を利用するので、現地に向かう人員の数が増えれば増えるほど、費用は多く発生してしまいます。
とくに田舎となると、都心のように交通機関が細かく整備されているわけではないので、ちょっとした移動にも車や船といったものを使う必要があったり、駅から離れたエリアへ向かおうとすると近隣の宿泊施設への泊まり込みでの訪問も視野に入れなければなりません。
なので、費用を節約しつつ仕事を進めようとなると、必然的に駅から離れたエリアへの営業活動は避けるようになってしまいます。
このように、エリアを限定した営業活動を避けるためにも、各地で拠点を作り、拠点を起点に活動できる社員が必要になります。
そこで、本社への連携も円滑に行える、研修で本社側の機能を学んだ社員が必要不可欠になるので、全国転勤が行われるというわけです。
全国転勤はなぜ辛いと言われるの?転職する前に知っておきたい全国転勤のメリット・デメリットについて解説
全国転勤は、キャリア形成において重要な役割を果たす一方で、「辛い」と言われることも少なくありません。
では、なぜ全国転勤は辛いと言われるのでしょうか?
その理由を探るため、全国転勤のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリットとデメリットは、以下の通り。
メリット | デメリット |
---|---|
住み慣れていない土地へ赴くので、自分自身の視野も広がる 各地に回るので、全国に知り合いや友達ができる | 定期的に土地を移動するので、恋人や友達を現地で作りづらい 職場環境も変わるので、一から仕事を覚えなければならない |
メリット1.住み慣れていない土地へ赴くので、自分自身の視野も広がる
生まれ育った土地と離れて、土地勘のない地域へ赴くので、自分が今まで見聞きしたことのない分野にも巡り合える可能性があります。
例えば、旅行でもないと普段訪れない観光地を巡ったり、その村や町特有の伝統行事へ参加する機会を得られるなど。
自分が積極的にでも関わろうとしなければ、見えてこなかった空間が広がっています。
そこで今まで当たり前だと思っていたことも、実はそうではないことに気づいたり、何もないと思っていた場所に深い意味を見出したりと、新たな発見を得られることも少なくありません。
このように、住み慣れていない土地へ赴くことは、自分の人生観を大きく変える可能性も秘めています。
メリット2.各地に回るので、全国に知り合いや友達ができる
全国を巡って触れ合える人が増えるので、知り合いや友達がたくさんできます。
例えば、現地の職人や専門家・地域住民や行政関係者など。
日常で生活を送っている分には絶対出会えない方々とも知り合えるチャンスです。
また普段付き合わないような方々とネットワークを持つことで、自分の知見や常識を変えるきっかけにもなります。
デメリット1.定期的に土地を移動するので、恋人や友達を現地で作りづらい
転勤は、特定エリアの中を転々と回ることもあれば、前回担当したエリアとは大きく離れたところへ移動するケースもあります。
なので、せっかく現地で恋人や地域の友達を作っても、転勤によって人間関係がリセットされるケースも少なくありません。
とくに、転勤の回数が増えるにつれ「どうせすぐに別れることになる」という思いから、新たな人間関係の構築を避けたり、メンタルに支障をきたしてしまうといったことも…。
こうした問題から、定期的に土地を移動する転勤では、特定の地域で知り合いを新たに作りづらいといった課題も抱えていたりします。
デメリット2.職場環境も変わるので、一から仕事を覚えなければならない
仕事においては、進め方が普遍なものもあれば、その会社特有のローカルルールが潜んでいるケースも少なくありません。
例えば、置かれている書類の場所を新たに覚え直したり、仕事の進め方も1から学び直していく必要があるなど。
新しいものへの適性や柔軟性がないと、仕事を覚え直すのは苦労することでしょう。
なので、自分が分からないことに関しては、積極的に質問したり、チャレンジしたりする姿勢が求められます。
こうした動きができるかどうかで、今後のキャリアも大きく左右します。
全国転勤がある職場 vs ない職場どちらに行くべき?転職の判断基準に迷った時に考えるべきこと
全国転勤にメリット・デメリットがあることは理解できたけど、転職すべきかどうか悩むという方は、全国転勤がある職場で何がしたいのかで最終的には選ぶようにしましょう。
というのも転職は前職で解決できない事柄を解決するための手段に過ぎないからです。
なので例えば、転勤が頻繁にある職場だったから転勤がない職場へ移りたいというのが目的なら避けるべきでしょう。
逆に転勤をする必要があっても広い視野を養いたいというのであれば飛び込んでみるのも手と言えます。
このように、もし職場選びで判断に踏み切れないというのであれば、転職活動で何を達成したいのか?全国転勤のある職場 or ない職場でその問題を解決できるかどうか?といったところで最終的には入社する会社を選ぶようにしてみてください。
おわりに
今回は「色んな土地に住める全国転勤の何が辛い?転職する前に知っておきたい全国転勤のメリット・デメリット」について解説しました。
これから、全国転勤のある職場の内定を承諾しようかどうか迷っているという方は、ぜひ職場選びの参考にしてみてください。