仕事をしていると、もっと自分には合う仕事があるのではないか?と誰しも一度は考えたことがあるはず。
そこで、今の業界とは違った業界に行くことで、新たなスタートを切りたいと考える方もいるでしょう。
ただ経験したことがない業界だと、どういう不都合があるか想像できないので不安に感じる場面も少なくありません。
そこで、今回は「異業種へ転職するメリット・デメリット」について解説します。
もし異業種への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ異業種へ転職するのか?
異業種へ転職する理由は、同業種の職場にいても、これ以上の成長が見込めず、昇給が頭打ちになるからです。
こうした背景もあって、現職でどうしても燻っていて、現状に不満を持っている層が異業種への転職を希望するというわけです。
異業種へ転職するメリット・デメリットについて解説
では、異業種へ転職するのにどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。
具体的には、下記の通り。
メリット | デメリット |
---|---|
将来的な収入アップを狙える 成長産業でキャリアを積み直せる | 転職直後は、現収入より下がる可能性が高い 文化のミスマッチが発生する可能性もある |
メリット1.新たな知識や経験を手にして、将来的な収入アップを狙える
異業種へ転職する上での大きなメリットとして、現職で出来ないことが叶えられるという点があります。
とくに制作会社や代理店のような会社から事業会社へ転職すると、一つの事業に徹底的に向き合うことになるので、今までより深く分野を極めることとなります。
なので、売るだけ・作るだけ・調整するだけといった感じの作業単位ではなく、ビジネスモデルから逆算した業務での立ち回りを考えなければなりません。
そうなると必然的に業務のスペシャリストから分野のゼネラリストを目指すことが求められ役職も上がるので、将来的な収入アップも狙えるというわけです。
メリット2.成長産業でキャリアを積み直せる
発展途上で、これから成長するであろう分野でキャリアを積み直せるといった点も異業種転職の醍醐味ともいえます。
とくに市場自体が未成熟な分野…今だと暗号資産やAIのような割と新しいテクノロジーの分野だと、業界に第一人者と言われる人物もほとんどいないため、特定の分野で専門を突き詰めると、先行者利益で優位なポジションを確立できます。
こうした状況が続けば、将来的には他社から顧問の依頼も頂けたり、実績を買われて高位な役職にもありつけるなど。
長い目で見た時も他人より有利なキャリアを積めて、前職よりも大きな収入アップを狙えます。
デメリット1.未経験からのチャレンジになるので、現収入より下がる可能性が高い
何事も分野が変わってしまうと「未経験」といったレッテルを貼られてしまうので、入社直後は現年収より大きく収入を下げる可能性も捨て切れません。
とくに同業種での転職なら50万円アップで移れるところ、業界経験がないという理由から増えるどころか現収入より50万円近く減ってしまうなんてことも…。
こうした問題もあるので、将来的な利益が見込めない分野での転職しか選択肢が残されていない場合は、時期を見て転職活動をやり直す必要があります。
デメリット2.業界ごとの文化の違いから、入社後にミスマッチが発生する可能性も…
収入が下がるといった問題以外にも、環境面でのミスマッチによる問題も少なからずあります。
というのも、異業種への転職となると、前いた業界では常識だったことも転職先の業界では非常識になる行動が山のようにあるからです。
とくに以前の業界での経験が長く、今までのやり方を捨て切れない場合だと、進め方に納得できず、それが原因で考え方の違いから職場で孤立してしまい、結果退職に繋がってしまうなんてケースも珍しくありません。
実際、HRzine様の過去3年以内に転職した経験がある22〜59歳までの会社員1,000名のアンケートの調査結果によると、転職に後悔した22.8%が「組織の風土が合わなかったから」という理由で回答。
このように、事前の業界のイメージとは違って、思ったのとは違かったと後悔するケースもあるというわけです。
異業種へ転職すべきか迷った時の判断基準
ここまでで異業種へ転職するメリットとデメリットは分かったけど、でも異業種へ転職すべきか正直迷うという方もいるでしょう。
このように、もし異業種へ転職すべきか悩んでいるなら「転職活動で何を優先的に成し遂げたいのか」を振り返ってみてください。
例えば、現職より給与を上げることが目的の場合。今いる業界の求人と比較して、平均年収はどれくらい変わるのでしょうか?
同じポジションでも、50-100万と変わるのであれば、業界を変える価値もあるでしょう。
ただ10-20万と雀の涙ほどしか変わらないのであれば、業務を覚え直す手間の方がかかりますし、業界ならではの文化の違いに慣れるのにも苦労するので、労力に見合わないなんてことも少なくありません。
このように、本当に異業種でなければ今実現したいことができないのか?今一度振り返ってから、異業種への転職を検討してみてください。
ちなみに自分のやりたいこと・やりたくないことを振り返るなら自己分析がオススメです。
下記の記事で自己分析での振り返り方は紹介しているので、気になった方はぜひ試してみてください。
おわりに
今回は「異業種へ転職するメリット・デメリット」について解説しました。
もし同業種でこのままキャリアを維持するか、異業種へ転職して再出発を遂げるか迷っているという方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。