「年末調整や確定申告で源泉徴収票を前職から回収してきてほしい」と頼まれることもあると思います。
とくに元本での提出を求められると、紙面で用意しなければならず、前職に負い目と気まずさがあると、回収に足が向きづらいなと思うことも…。
そこで、今回は「辞めた前職から角を立てずに源泉徴収票を回収する方法」について解説します。
前職の人とできるだけ鉢合わせたくないと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を辞めた後も回収が必要になる前職の書類群について
回収が必要になる書類は、大きく分けて2つ。
- 年金手帳
- 源泉徴収票
年金手帳に関しては、原本ではなくコピーでの提出を求められることが多いかと思うので、コピーの場合は回収不要です。一方、年間に得た収入と発生した所得税についてまとめられた「源泉徴収票」は働いた職場でしか発行できないので、退職前 or 退職後に求職者自身で回収する必要があります。
辞めた前職から角を立てずに源泉徴収票を回収する方法
メールで源泉徴収票を送ってもらいましょう。
伝えるときに注意すべき点としては、主に2つ。
- PDF形式にして、メールで送ってほしいということを伝える
- 回収期限までに時間がない場合は、提出日の3-5日前の日程までにほしいことを伝える
転職先の職場では年末調整や確定申告の時期になると、原本による書類の提出を依頼されることもあるかと思います。ただこれはあくまで紙面での提出が求められていることがほとんどなので、いちいち郵送で書類を送ってもらったり、オフィスへ伺う必要はありません。
なのでもし原本での提出が求められているなら、提出する紙面に指定がないかどうかだけ確認して、問題なければPDFデータで書類を送ってもらい、コンビニで印刷して会社へ提出しましょう。
依頼の仕方は、以下の通り。
◯◯株式会社 ◯◯部 担当者様
お世話になっております。以前お世話になっておりました、◯◯部の◯◯です。
本日はご相談があり、ご連絡しました。
年末調整の関係で、今年分の源泉徴収票をPDFデータで送って頂くことは可能でしょうか?
来週頃に提出予定なので、遅くとも今週の◯/◯までにデータを頂けますと幸いです。
お手数をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
以上、何卒よろしくお願いいたします。
◯◯
ちなみに退職後の書類に関する連絡先に関しては、退職前に前職の人事部 or 窓口を事前に確認しておくか、忘れてしまった場合は会社のHP記載のメールアドレスへ問い合わせてみましょう。
期限までに書類の回収が間に合わない場合の対処法
でも「書類の提出をすっぽかしていて、提出期限までに回収が間に合わない…」なんてこともあるかと思います。
その場合は、現職で提出期限を延長できないかどうか。転職先の経理部 or 窓口に一度提出日の延長を交渉してみてください。
おわりに
今回は「辞めた前職から角を立てずに源泉徴収票を回収する方法」について解説しました。
もし年末調整や確定申告の際に、源泉徴収票の提出が求められているけど、前職から取り寄せるのは気まず過ぎると悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。