「転職活動で企業と条件を擦り合わせているけど、なかなか希望が合わない…」「働き方や年収などの条件面を面接官に直接聞きづらい…」など。
転職サイトや直応募経由で転職活動をしていると、自分では尋ねづらい質問に遭遇することも多いハズ。
とはいえ、転職する以上、可能な限り希望の条件は叶えたいというもの。
そこで便利なのが、転職エージェントです。
転職エージェントは、年収交渉や働き方の希望を聞いた上で、求職者に代わりマッチする求人を提案・企業側へ相談してくれます。
今回は、中でも異業種転職におすすめな転職エージェントを紹介します。「自分だけで交渉するのは不安…」と感じる方は、ぜひ活用してみてください。
失敗しない!異業種転職に最適な転職エージェントの選び方
異業種転職を始める際に、登録すべき転職エージェントは大きく分けて2つ。
- 扱っている求人数が最大規模の「大手転職エージェント」
- 特定市場・業界に特化した「業種特化型転職エージェント」
選ぶポイントは、以下の通り。
▼転職エージェントを選ぶ際のポイント
- 求人数が多いところ
- 書類選考〜合否結果の連絡までの流れが早いところ(※一括応募可能なところだとベスト)
- マッチ度の高い求人・条件で提案して頂けるところ
- 不採用理由を明示してくれるところ
同じ転職エージェントでも得意とする領域は異なるので、転職したい業種や分野が定まっている場合は、必ず「大手転職エージェント」と合わせて「業種特化型転職エージェント」も併用しましょう。
異業種転職経験者がガチでオススメする転職エージェント3選
転職エージェントと一言で言っても、その数は計り知れません。
そこで異業種転職経験者が実際に使ってみて、役立ったエージェントの良い点・惜しい点をそれぞれご紹介します。
リクルートエージェント
大手の転職エージェントの一つである「リクルートエージェント」です。良い点と惜しい点は、それぞれ以下の通り。
良い点 | 惜しい点 |
---|---|
書類選考の手間がかからない 選考のペースが比較的早め 選考結果に対するフィードバックが具体的 | 初回登録時の手続きが多く煩雑 |
良い点.書類選考の手間がかからない
書類選考は、履歴書と職務経歴書からでOK!志望動機書がなくても選考を進められます。
したがって「志望度はあまり高くないけど、仕事内容が気になるので、とりあえず応募してみたい…!」って方でも気軽に応募できるのが嬉しいところ。
とくに職歴が増えすぎてしまって、内定獲得を優先したいという方や早期に転職を決めてしまいたいという方にはおすすめです。
良い点.選考のペースが比較的早め
基本、書類選考は1〜3週間と転職を急ぎたい方にとっては長い時間を要します。
一方、リクルートエージェントの場合は、早ければ翌日〜1週間以内に結果が出るため、サクサク選考を進められます。
良い点.選考結果に対するフィードバックが具体的
面接終了後の選考結果に対するサポートが手厚いのも特徴です。転職サイトや企業サイトから直接求人へ応募する場合と異なり、面接結果が芳しくなかった場合は落選理由の詳細についても共有してもらえます。
「過去の職歴」「面接時の姿勢・態度」「現在のスキル感」「会社で活躍してもらえる人材かどうか?」など。自身の問題点や反省点をフィードバックしてもらうことで、次回以降の面接対策にも繋がります。
惜しい点.初回登録時の手続きが多く煩雑
登録までの案内手順がマニュアル化されているためか、必要以上にアドバイスが届きがち。
とくに直応募や転職サイトを使う場合と異なり、エージェントは営業としての側面も持ち合わせているため、案件紹介メールの他にも特定求人への応募依頼やセミナー参加を促すメールなど。
面接の日程調整と選考結果以外の情報も一挙に届くため、メールボックスが荒れないよう適宜整理する必要があります。
マイナビエージェント
大手の転職エージェントの一つである「マイナビエージェント」です。良い点と惜しい点は、それぞれ以下の通り。
良い点 | 惜しい点 |
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取り扱い求人が大手・優良企業中心 | 選考用の書類作成に手間がかかる |
良い点.取り扱い求人が大手・優良企業中心
リクルートエージェントは、これから成長していくベンチャー企業の求人が多い一方、マイナビエージェントの場合、取り扱い求人が大手・優良企業中心なのが特徴です。
「転職回数も多いので今回の転職を最後にしたい…」「とにかく大手で働いてみたい!」といった方にはオススメです。
惜しい点.選考用の書類作成に手間がかかる
書類選考のペースは、提出から約1〜3週間ほどで平均的。一方でエントリーには、履歴書・職務経歴書の他に志望動機書が必要となります。
まとめて書類を提出する必要があるため、選考に落ちてしまった場合、職歴や実績について記載された「履歴書・職務経歴書」、志望動機や転職理由をまとめた「志望動機書」どちらに落選原因があるかを判別できません。
また、転職活動に慣れていないうちは、選考用の書類作成にどうしても手間がかかってしまうのが難点といえます。
業種特化型エージェント
大手転職エージェントと合わせて使いたいのが、業種特化型エージェントです。主に、大手転職エージェントで掲載していないニッチな職種の求人を探すのに役立ちます。
良い点 | 惜しい点 |
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エージェント担当者の対応が親切 マッチ度の高い求人を中心に提案・紹介 選考結果に対するフィードバックが具体的 | 取り扱い求人数が少ない 選考〜内定までに時間がかかる 志望業界に合うエージェントを見つけづらい |
良い点.エージェント担当者の対応が親切
業種特化型ということもあり、特定業界への志望度が高い方だけを中心に囲っているため、一人ひとりのエージェント担当者の対応がとても丁寧です。
担当者によっては、志望意欲が高い転職者には積極的に求人も紹介してくれるため、やりたい仕事のイメージが具体的にある場合は、逐次相談しましょう。
良い点.マッチ度の高い求人を中心に提案・紹介
業種特化型と銘打っていることもあり、希望業務に近しい精度の高い求人のみを提案してくれます。
また大手の転職エージェントに比べて、担当業界を絞っていることから、特定業界の業務内容に理解があることが多く、エージェント担当者によって書類自体のフィードバックを初回面談時にもらえるケースがほとんど。
書類の作り方や書き方に関して不安が残る場合、フィードバック内容を参考に書類内容の見直しを図っていきましょう。
良い点.選考結果に対するフィードバックが具体的
大手の転職エージェント同様、面接終了後の選考結果に対するサポートも手厚いです。面接結果が芳しくなかった場合は、落選理由についても詳細に共有してもらえます。
また業種特化型エージェントは、そのほとんどが個人〜中小企業で構成されており、求職者の母数も決して多くないため、志望意欲が高ければ、応募企業側への交渉にも積極的に尽力頂けるのが特徴です。
惜しい点.取り扱い求人数が少ない
総合型のエージェントと異なり、業界特化を売りにしていることもあって、求職者側で求人データベースを閲覧できない場合があります。
したがって、大手のエージェントのように自身で求人を探す機会があまりありません。
惜しい点.選考〜内定までに時間がかかる
大手のエージェントは、企業側から欲しい人材の人物像を整理し求人案件化する「リクルーティングアドバイザー」と求職者側に整理した求人情報をもとに仕事を紹介する「キャリアアドバイザー」の担当を切り分けて運営している場合があります。
一方で、中小企業の特化型エージェントの場合「リクルーティングアドバイザー」と「キャリアアドバイザー」の両方の職務を担った両面型のエージェントとして活動していることもあるため、大手の転職エージェントに比べて、情報のやり取りに時間がかかります。
惜しい点.志望業界に合うエージェントを見つけづらい
業種特化型の転職エージェントは、転職サイトと異なり、どこかのサイトにまとめて掲載されているわけではありません。
したがって、特定業界に特化した転職エージェントを見つけるのは困難を極めます。
転職サイトとどう違う?転職エージェントを絶対に使うべき理由
結論、転職エージェントを使って転職をした方が、希望に即した条件で入社できる可能性が高いからです。
理由としては、転職エージェントの商売の仕組みが関係しています。
転職エージェントは、求人を無料で紹介・斡旋する代わりに、紹介が成功した時の場合にのみ、求職者の年収の約30~35%を入社した企業から成果報酬として受け取っています。
例えば、年収400万円と年収600万円の方を入社させた場合。年収400万円で入社が決まったとき、120万円なのに対し、年収600万円で入社することになったとき、転職エージェントは180万円を成果報酬として受け取ることができます。
このように、求職者自身の年収を上げる交渉をすることが、転職エージェントとしても儲かる仕組みになっているので、転職で何としても収入を上げたいなら、ぜひ転職サイトと併用して転職エージェントも積極的に使っていきましょう。
おわりに
今回は「転職するなら必ず使うべきおすすめの転職エージェント」について紹介しました。
これから転職を始めようという方・転職サイト・直応募経由で応募する際、企業との年収交渉に自信がないという方は、ぜひ活用してみてください。