転職活動をしていると「どうしてもこの会社に入社したい!」という企業も出てくるかと思います。
ただそこで気になってしまうのが、求人に記載されている企業の入社条件。
必須条件と応募条件という形で、経験年数や特定の技能経験など。豊富な実績を求められることで、自分では条件に合わないからという理由で応募を辞退してしまうことも…。とはいえ、本命企業なのでどうしても諦めきれないという方も多いはず。
そこで、今回は「必須条件を満たしていない求人との向き合い方」について解説します。
もし入社条件で委縮して、応募を諦めるべきか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職の求人応募はダメ元でも構わない?必須条件を満たしていなくても応募できる理由
求人側で設定されている応募条件は、あくまでも求職者の足切りで使われているだけだからです。
新卒の就職活動と異なり、中途採用は総合職による採用ではなく、専門分野での採用になるため、定員枠も限られています。
なので、例えば「コミュニケーションに優れている人」「スピード感を持って仕事に向き合える人」といったありきたりな求人の内容で掲載してしまうと、特定の分野に秀でた人材は採用できません。
そこで、より優れていて条件に合った人材を探すために、企業側は求人で必須条件や歓迎条件といった入社の基準を設けているわけです。
ただ条件を絞って求人を掲載した場合、条件内容が具体的すぎるとそもそも応募してくる人間が限られてしまいます。
婚活とかでもイメージすると分かるのですが…
- 20代
- 年収600万円以上
- 自分好みのタイプの人
- 旅行や登山へ一緒に行ってくれる人
- 英語もペラペラで海外旅行へ連れて行ってくれる人
とかだとどうでしょうか?
なかなか条件をクリアできる人は見つからないかと思います。
転職の求人も同じように、条件が具体的すぎるが故に応募してくる人数が限られてしまい、結果実は応募している人がほとんどいなかったというケースも少なくありません。
なので「入社条件に合わないから応募しない方が良いかな…?」「経験年数が少し足りていないから諦めようかな…」と思っている方でも、もしどうしても入社を諦めたくないという場合は、ダメ元でも応募してみましょう。
転職の求人をダメ元で応募する際の注意点
ただとはいえ、応募条件が設定されている以上は、他に経験者の応募があった場合は、選考で不利に働くことは避けられません。
そこで、もし転職の求人へダメ元で応募する場合は、必ず事前対策はするようにしましょう。
対策すべき点は主に2点。
- 入社したい業界の動向や動機
- 入社後に活かせそうな経験や実績
1.入社したい業界の動向や動機は事前にまとめる
転職では「入社したい」っていう意思表示よりは、それ以上に「私はこれをやりたいから入社するんだ」という目的を達成するために会社を利用するという考え方が不可欠です。
というのも「入社したい」と思っている人しか求人には応募してこないからです。
なので例えば「御社の◯◯という理念に共感して…」「御社の福利厚生が魅力的で…」とかだと「それなら別にウチじゃなくても良くない?」と思われて選考でお祈りをもらってしまうことは避けられません。
そこでダメ元で求人へ応募する際は「なんでウチじゃなきゃダメなのか?」といった疑問に対しての答えを「入社したい業界の動向や動機」で提示する必要があります。
入社したい業界については「最新の関連ニュース」や「そもそも入社したい業界は他の隣接業界とどういう風に違うのか?」ということ、入社動機に関しては「◯◯に挑戦したいから◯◯を実現しやすい御社を選んだ」という内容は、最低限まとめられるようにしておきましょう。
2.入社後に活かせそうな経験や実績をまとめる
入社する以上は、他のライバルと比べて、自分を企業へ選んでもらう必要があります。
そこで自分を相手へ選んでもらうためにも「私が入社すれば、会社はこのように成長できるよ」といった活躍のイメージを伝えましょう。
具体的には、入社してから活かせる能力や転職先でも再現できそうと思われる根拠を提示することです。
とくに実績では「これだけ貢献してきた過去あるから、絶対御社でも自分は活躍できるんだ!」ということを数字を絡めて説明できることが不可欠です。
実績の具体的なまとめ方については、過去の記事でも紹介しているので、もしどうまとめれば良いか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職の求人へダメ元で応募したら書類選考で通ってしまった場合
ダメ元で応募して書類選考に受かったら、必ず面接対策もしてみましょう。
具体的には、書類選考でまとめた業界の動向・入社動機・実績・入社を志したエピソード・自分という人間についてをまとめて、模擬面接で練習してみてください。
リクルートエージェントでは、中途採用に対応した面接官が模擬面接を担当します。もし面接に自信がないという方は、ぜひ使ってみてください。
おわりに
今回は「必須条件を満たしていない求人との向き合い方」について解説しました。
転職はどれだけ応募しても罰金とかを課せられることはありません。
なので、もし本命企業は諦めたくないという方は、条件へ微妙にマッチしていなくても諦めず応募してみてください。