転職エージェントを使うとき、転職サイト同様、求人情報を見るためだけに使っていたりしませんか？
転職サイトと異なり、転職エージェントは非公開求人を持っていることを強みとして押し出されることが多く、限定感から登録するものの、転職サイトと似たような使い方をしてしまうことがしばしば…
ただ求人情報を眺めているだけでは、適当な就業先を紹介されて、せっかく転職しても後悔するという場面も少なくありません。
そこで今回は「ライバルを出し抜くずるい転職エージェントの使い方」についてご紹介します。
「自分に合う仕事がなかなか見つからない…」「求人情報を眺める以外の使い方がまったく分からない…」とお悩みの方は、ぜひお試しください。
異業種転職における転職エージェントとの付き合い方
異業種転職で利用する転職エージェントは、あなたの今後のキャリアを決める上での大切な相談相手です。
とくにこれから転職を始めようという方・やりたいことが明確に定まっていない方は、キャリアの方向性や将来の理想像を決めていくのに、どのような選択肢・可能性があるのかを知るのにプロからの意見は欠かせません。
そこで異業種転職をしていくなら、まずは「求人掲載数の多い大手の転職エージェント」と「志望度が高い業種特化型の転職エージェント」に登録して、キャリアアドバイザーに今後のキャリアについて相談しましょう。
異業種転職するなら知っておきたい！転職エージェントの正しい使い方
今回は「リクルートエージェント」を例に、転職エージェントの使い方をご紹介します。
【初心者向け】求人紹介を活用しよう
登録時のメールアドレス宛に送られてくる求人情報を使った方法です。
受信できる求人情報の種類は、大きく分けて2つ。
- 転職エージェント担当者が見繕った担当者オススメ求人
- WEB・アプリで探す際に使った検索条件のキーワード求人
転職エージェント担当者が見繕った担当者オススメ求人を利用する場合
転職エージェントに登録する際に行う初回面談時に伝えた職歴・やりたいことに合わせて希望求人を紹介してくれます。
ただ中には、一見同じ業界のようでまったく違う仕事の求人を紹介されることもあるので、見極めには注意が必要です。
とくに異業種で転職する予定の就業先の場合、仕事内容のミスマッチには注意しましょう。
WEB・アプリで探す際に使った検索条件のキーワード求人を利用する場合
転職エージェントを使う際に紹介される求人データベース内で検索した職種・条件に合った求人情報を毎日定期的に紹介してくれます。
キーワードで検索した条件をシステム側で自動で仕分け・提案してくれるので、狙った求人情報の見落としを防ぎます。
一方で使う転職エージェントによっては、過剰な量のメールを受信することになるので、設定には十分に注意しましょう。
【中級者向け】スカウトを受けよう
求人データベース内か登録しているメールアドレス宛に届く勧誘通知のことです。
スカウトの種類は大きく分けて2つ。
- 企業の採用担当者からの直接スカウト
- 求人を取り扱う営業からの担当者スカウト
いずれも企業か担当者など第三者からの推薦があることから、検索で探す求人に比べて、選考のハードルはグッと下がります。
書類の通過はもちろん、面談による選考も進みやすい傾向にあります。
ただ注意したいのは、あくまでスカウトは「勧誘」であり、選考通過を「確約」してくれるものではないということ。
企業の選考は他の候補者と並行して行われ、経歴や実績が見劣りする場合は、途中で選考から外れてしまう場合もあります。選考に進む際は、最後まで気を抜かないよう注意しましょう。
【上級者向け】求人提案で独走しよう
エージェント担当者に直接「こういう求人はないか？」とメールで相談する方法です。
提案によって求人情報を紹介・ポジションを開拓してもらうことで、他の求職者との経歴と比較した採用を可能な限り避けることができ、相対的な評価での選考落ちを防ぎやすくします。
また仮に選考を落ちることになっても、自身の書類・ポテンシャル・採用時期などの原因での選考落ちとなるため、見直すべきポイントの分析にも繋がります。
ただ一方で自分からポジションを提案する必要があるため、仕事や会社の事業による事前理解が不可欠です。
振り回されると逆効果？自分の意思で後悔のない仕事選びをしよう
転職エージェントは、働き方の選択肢や将来の可能性を示してくれるので、転職のやり方に悩んでいるなら、真っ先に活用していくべきです。
ただ一方で、転職エージェントは…
- 求職者の方へ仕事を紹介
- 就業先・入社の確定
- 求職者の入社後、紹介料を就業先からお支払い頂く
という流れの商売を生業としていることもあり、求職者の方が内定をスムーズに獲得できない場合、希望の業界・職種・条件とは異なったお仕事をご紹介される場面も少なくありません。
したがって、転職エージェントに勧められたからという安易な理由だけで就業先を決めず、きちんと自分のやりたいこと・進みたいキャリアの方向性と誤りがないか、働く場所の見極めについては必ず自分自身で判断を行うように心がけましょう。
おわりに
今回は「ライバルを出し抜くずるい転職エージェントの使い方」について紹介しました。
実は登録時の面談以外「転職サイトと同じように求人情報を見るためだけに転職エージェントを使っていた…」なんてのは結構ありがち…。
転職エージェントも商売である以上、求職者の適職を必ずしも見える範囲内で提示してくれているとは限りません。
ただ求職者ありきの紹介料で成り立っている商売でもあるので、ざっくり「これやってみたい！」というものがあれば、積極的に転職エージェントを頼りましょう。
