「将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?」と聞かれても、この質問に対して正直に答えるべきか悩む場面も多いかと思います。
そこで、今回は「将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?」に対する正しい答え方について解説します。
もし転勤は絶対せずに転職活動を進めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?」と尋ねる理由
応募する仕事に対する理解があるのかを試すために聞かれます。
というのも、仕事のイメージに齟齬があると、長く働いてもらえないからです。
実際、厚生労働省が2023年に発表した「令和4年雇用動向調査結果の概況」の「転職入職者が前職を辞めた理由」によると「仕事のイメージに齟齬があったから」というような回答をしたのは、以下の通り。
▼性別
・男性:転職入職者数全体2,397,000人中956,403人(39.9%)
・女性:転職入職者数全体2,572,900人中936,536人(36.4%)
※「仕事のイメージに齟齬があったから」というような回答は「仕事の内容に興味を持てなかった」「能力・個性・資格を生かせなかった」「給料等収入が少なかった」「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」「その他の理由(出向等を含む)」の内容や条件面に対するポイントを合算した数値をもとに集計・記載。
つまり3人に1人は、仕事に対するイメージが違かったことによって、退職を選んでしまっているというわけですね。
なので、応募する仕事に対して、どういう仕事をやるのかイメージできるかといった確認の意図で聞かれるというわけです。
「将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?」に対する答え方
回答のポイントとしては「必ず正直に答える」というところ。
「聞いてくるくらいだから、できます!って必ず言わなきゃダメじゃないのか?」と思われがちですが、ここでわざわざ嘘をついて転勤できないけど、受かるために「転勤できます!」と言ってしまうと、本当に転勤が発生してしまいますし、何より嘘をついたことで「平気で嘘をつく信用できない方」という悪印象を与えかねません。
なので、転勤できる場合は「できます!」とできない場合は「できない」理由を正直に述べるようにしましょう。
ちなみに転勤を希望しない場合の正しい答え方としては、以下の通り。
Q.将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?
A.正直、転勤は希望しません。
理由として、両親の年齢も高齢となってきたこともあり、介護をしなければならないからです。
とくに私自身、血縁関係となる兄弟は他にいないため、なるべくなら両親をそばで支えて生きていたいと考えております。
一度決まってしまった転勤を覆すこと自体は正直難しいです。
ただどうしても譲れない理由があり、転勤を希望しない場合は、転勤をしなくても問題ない部署への配置を検討してくれる場合があります。
なのでもし転勤だけはできないという事情があるならば、必ず面接時に不安点は取り除くよう努めましょう。
転勤リスクを回避して転職活動を進める方法
転勤リスクを回避する方法としては、以下の2つ。
- 「転勤不可」を転職活動の条件として求人を探す
- 転勤を必要としない自社内で完結する仕事の求人を探す
もし転勤は絶対嫌だというのであれば「転勤を必要としない自社内で完結する仕事」を中心に探しましょう。
理由として、外回りの仕事では「転勤不可」となっていても、社内の状況次第で、転勤を必要とする場面が出てきてしまうこともあるからです。
例えば支店の立ち上げや本拠点の移転など。変化が早い現代においては、トレンドで経営の状況が一変してしまうことも珍しくありません。
なので転勤だけは絶対避けたいというのであれば、内製の仕事を中心に求人を探すようにしてみてください。
おわりに
今回は「将来的には転勤もあり得ますが、大丈夫ですか?」に対する正しい答え方について解説しました。
もし転勤に対して抵抗があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。