転職活動を進めていたら、気になる企業からリファレンスチェックを依頼されたという方も多いはず。
とはいえ、前職を辞めてからニートをやっていて、同僚はもちろん推薦文を書いてくれる上長の連絡先を知らないなんてこともあるでしょう。
そんな時はリファレンスチェック自体を断ることも選択肢に入れなければなりません。
そこで今回は「推薦文を書いてくれる同僚や上長もいない場合のリファレンスチェックの断り方」について解説します。
もしリファレンスチェックは避けたいと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
※ちなみにリファレンスチェックについては、過去の記事で紹介しているので、リファレンスチェック自体が何か分からないという方は、先に下記の記事を読んでから記事を読み進めてみてください。
リファレンスチェックって断ったらどうなるの?
状況によってその後の結果が異なります。
リファレンスチェックが実施されるタイミングは、以下の通り。
- 選考中
- 内定獲得後
選考中の場合
選考を進める条件としてリファレンスチェックを必須とされている場合、チェックを断るとそれ以上選考は進められず、その時点で選考辞退とみなされます。
なのでもしチェックを断る場合は、その企業の選考は諦めるものと考えて他の企業の選考を進めましょう。
内定獲得後の場合
企業によっては選考時にリファレンスチェックを実施しなくても、内定獲得後に本人の過去の素行を調べるために実施する場合があります。
ただこの場合は、リファレンスチェックを断っても内定の結果は大きく左右されません。
というのも、内定獲得後にリファレンスチェックをする場合は、選考のふるい落としのために実施されるものではなく、配属するチームや入社後の振る舞いを判断するために使われるからです。
なので「あんまり自分の経歴を知られたくないな…」という場合は、チェック自体を断ってしまっても問題ありません。
仮にもしリファレンスチェックを強制的に行おうとした場合でも、リファレンスチェックは転職者個人の素性を洗う行為になるため、企業といえど本人の許可なく無断で実施するのは、個人情報保護法に抵触します。
なのでもし自分の知らないところで、素性を勝手に調べたという話が出てきてしまったら、法テラスのような無料の機関で一度対処方法を相談するようにしてみてください。
穏便にリファレンスチェックを断るための方法
「内定獲得後であれば、リファレンスチェックを断れるのは分かったけど、じゃあ実際どういう風に断れば良いの?」っていうところで悩む方も多いはず。
断り方としては、メールや電話の連絡でOKです。
実際の断り方は、以下の通り。
◯◯様
お世話になっています。以前面接をさせて頂いた◯◯と申します。
先日はお忙しいところ、面接にご対応頂き誠にありがとうございました。
私自身、今後このような職場で働けることを大変嬉しく思っています。
ただ以前説明のあったリファレンスチェックの実施自体は、お断りしたく思います。
理由としては、前職を辞めてからの空白期間も長く、また同僚や上長の連絡先も持っていないからです。
なので自身の素性に関して事前に提供すべき情報があるならば、可能な限り、他の手段で証明できればと考えています。
もしよろしければ、こちらの条件でご検討頂けないでしょうか?
お手数をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
それではご返信お待ちしております。
以上、何卒よろしくお願いいたします。
◯◯
ここでのポイントは「なぜリファレンスチェックを断るのか?」といった理由と、ただリファレンスチェックを断るのではなく「他の手段で代替できないかどうか?」と確認しているところ。
何となく嫌だから断りたいというのが本音だとしても、ただ「お断りします」と伝えるだけでは、わがままを言っている子どものようにしか映らず、むしろ先方に悪い印象を与えてしまいかねません。
そこでもしリファレンスチェックを断る場合は「なぜ断るのか?」といった理由付けをして断るようにしましょう。
また断るだけでは、相手に不信感を与えることにも繋がってしまう場合があります。
そこで他の手段で手を打ってもらえないかといった旨を付け加えることで、やましいことがないという潔白も証明でき、一方的な言いがかりをつけられないようにします。
もしリファレンスチェックを断る時に、何といえば良いか思いつかないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
リファレンスチェックを避けて選考を進めるには
シンプルですが、リファレンスチェックがない企業に絞って選考を進めましょう。
というのも、企業としても、限られた時間の中で採用活動を計画し進めているため、全部の企業がリファレンスチェックを実施するものではないからです。
実際は、どうしても選考に不安を感じる企業が、転職サイトや転職エージェントから受け取った求人票に実施の可否を記載しているケースがほとんどなので、もしリファレンスチェックを実施するのは嫌だという場合は、必ず応募条件を事前に確認してチェックの必要のない企業へ応募するようにしてみてください。
おわりに
今回は「断ったら内定取り消し?推薦文を書いてくれる同僚や上長もいない場合のリファレンスチェックの断り方」について解説しました。
リファレンスチェックは、個人情報に関わる分野なので、企業といえど実施を強制できる制度ではありません。
なのでもしリファレンスチェックを受けたくないという方は、今回の記事を参考に断るのも選択肢の一つとして考えておくようにしましょう。