面接の際は「何か質問はありますか?」と最後に質問を促される場面がほとんど。
とはいえ、他人に質問をする習慣がない場合は、慣れるまで言葉を詰まらせてしまうなんてことも少なくありません。
そこで今回は「異業種転職の面接で聞くべき逆質問のポイント」について解説します。
「面接で質問するよう言われるけど、何を質問したら良いか分からない…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
異業種転職の面接で逆質問を要求される理由
降りかかった問題に対する対応能力を測るために質問されます。
というのも、仕事で一貫して求められるのが「自社の仕事のやり方を覚えて、既存のサービスをより良いものへとブラッシュアップする能力」だからです。
基本、以下の流れに沿って業務は増えていきます。
- 1日の仕事の流れを覚える
- 既存の定型業務を遂行する
- 行っている仕事のスピードを上げる(処理速度を上げる・担当者を振り分けるなど)
- 新しい業務が発生し、定型業務へと変わっていく
- 2〜4を繰り返す
とくに会社自体の売上を上げるためには、一人当たりの生産性を上げていかなければなりません。
そこで短期間で仕事のスピードを上げていくのに、現状の業務のどこに問題点があり、どうやったら今より良く改善できるのかを常に探していく必要があります。
したがって逆質問では、問題点と問題に対する対応能力の2つを測る目的で、求職者がどこを見て物事を判断しているのか。能力を見極めるためにも、質問を要求されるというわけです。
逆質問で躓かないためには?最低限質問すべきポイントについて解説
逆質問で最低限聞くべき内容は大きく分けて3つです。
- 環境面:どういう環境か?
- 経済面:どういう条件・内容か?
- 役割面:どういう仕事か?
逆質問では、転職で達成したい目的がきちんと満たせる職場かどうかを中心に確認します。質問内容については事前に聞くべきことをまとめてから面接へ臨むようにしましょう。
ちなみに転職目的が定まりきれていない場合は、自己分析がきちんとできていません。そこでもし自己分析が足りていないという方は、下記の記事を参考に転職の目的を一度整理してみましょう。
職場の雰囲気や人間関係に関する逆質問例
具体的な聞き方の例は、以下の通り。
「中途採用で入られた方は、前職どういう会社・ポジションで働いていたのでしょうか?もし差し支えなければ教えて頂ければ幸いです」
聞く意図としては「自分のポテンシャルを評価してもらいやすい環境かどうか?」「どういう雰囲気の会社かどうか?」を確認するために質問します。
例えば…
- 「近しい業界にいた方が多い」という回答の場合:経験者が多く、同業種転職であれば馴染みやすい環境
- 「A業界・B業界・C業界などバラバラですね」という回答の場合:初心者や経験の浅い方が多い環境
など。質問の返答からおおよその内部の状況を予測します。
これにより、どういう職場なのかということを事前に知ることができます。
評価制度や収入面に対する逆質問例
具体的な聞き方の例は、以下の通り。
「給与は、一律+グレード報酬という形で決まるのでしょうか?それとも前職の条件と希望金額を加味して、金額が決定されるのでしょうか?」
意図としては、きちんとキャリアと収入が伸ばしていける環境かどうかを確認するために行います。
例えば…
- 「給与は一律スタート」という回答の場合:初期に求める経験のレベルは高くない環境
- 「前職の給与を考慮した上での決定」という回答の場合:実力をシビアに評価される環境
と推測できます。
このように、会社が従業員に期待するレベルを推し量ります。
業務内容に関しての逆質問例
具体的な聞き方の例は、以下の通り。
「入社後、依頼予定の業務イメージがあれば教えてください」
意図としては、活躍してもらいたい人材のレベルを測るために質問します。
例えば…
- 「○○の仕事をまるっと任せたい」と一任する回答の場合:業務の進め方から主体的に物事を決めていく環境
- 「まずは○○から任せていきたい」という回答の場合:着実に業務を覚えさせていく環境
といった感じで、業務を覚えるスピードやレベルを測るのに役立ちます。
用意した質問を先回りで回答されてしまった場合の対処法
用意した質問をすべて回答されてしまった場合は、素直に「回答されてしまった」という事実について伝えましょう。
理由として、仕事では取り繕う技術以外にも、素直さを評価する場面もあるからです。
したがって逆質問の内容が即座に浮かばなかった場合は、無理せず事実だけを淡々と述べて逆質問の時間を終えるようにしましょう。
おわりに
今回は「異業種転職の面接で聞くべき逆質問のポイント」について紹介しました。
話を聞いていても質問したい内容がなかなか浮かばないという方は、ぜひ参考にしてみてください。