転職エージェント経由で転職面談を進めていると、選考落ちの理由で「志望動機が薄い」と言われることも…。
とはいえ、転職活動する理由の多くは、現在の職場の待遇面・環境面に対しての不満がほとんどで、志望動機なんてあってないようなもの。
そこで、他の求職者との差別化するのに必要なのが「転職軸」です。
今回は、失敗しない転職軸の決め方について解説します。
「志望動機の内容を見直したい」「転職はしたいけど、行きたい業界がなかなか決まらない…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機が薄いと言われる原因は転職軸が決まってないから
一次面談では求職者の志望意欲を測る一環として、ほぼ必ずと言って良いほど志望動機は確認されます。
ただ一方で「志望動機が薄い」という理由で選考落ちすることも…。
そこで動機を補填する材料として使われるのが「転職軸」です。
転職軸というのは、転職を経て「達成したい・叶えたいゴール」のこと。
具体的には「役職」「年収」「勤務地」「志望職種への転身」「残業が少ない職場」など。
転職で環境を変えることによって「掴み取りたい結果」「働き方」のことを指します。
今日から始める!失敗しない転職軸の決め方
転職では他の求職者と意欲を差別化するため、転職軸の深掘りは欠かせません。
そこで、今日から使える転職軸の決め方についても解説します。
異業種転職で達成したいゴールと優先順位を決める
叶えたい目的を達成することが転職においてのゴールではあるものの、希望の条件次第では転職を成功させることは容易ではありません。
そこで転職軸を決める際は、叶えたい目的に優先順位を設定することが重要です。
具体的には「絶対達成したいこと」「達成できると良いなと思うもの」「とくに希望がないもの」の3つの分類に分けていきます。
どれも希望を諦めきれないという場合は、前職(現職)で働いていたときに最も不満だったことを順に書き並べていきましょう。「嫌だったこと」「やりたくなかったこと」を知ることで「希望」の優先順位を決める要因となるはずです。
今までやってきたこと・経験してきたことの棚卸しをする
転職のゴールが決められたら、目的を成し遂げるために今自分が使える武器を棚卸しします。
具体的には…
- 今までやった仕事
- 一番楽しかった仕事・経験
- 他人から評価してもらうことが多かった仕事
の3つを整理します。
目的は以下の通り。
- 今までやった仕事:できることを整理するため
- 一番楽しかった仕事・経験:仕事においてモチベーションが長く続きやすい職種や仕事の発掘のため
- 他人から評価してもらうことが多かった仕事:仕事しやすい環境・職場像を明確にするため
とくに「他人から評価してもらうことが多かった仕事」を知ることは、自分の「強み」を理解するとともに、評価されやすい職場環境を探すのに役立ちます。
上記の点を踏まえて「ストレスなく業務に集中したい」「心理的安全を確保したい」「環境の合う職場で長く安心して勤めたい」という方は、転職で達成したい目的と合わせて考えるようにしましょう。
決めた転職軸と条件が近しい求人内容をもとに乖離がないかの見直し
転職で叶えたいことや今までやってきたことを整理できたら、最後に市場の求める需要と乖離がないかを精査します。
理由としては「そもそも需要が少ない」「目的と経験のレベルがマッチしない」と、選考通過自体が困難になるからです。
具体的には、求人情報からは「必須要件」「歓迎要件」、会社のHPからは「会社で行なっている事業」と「サービス内容」「実績」を見て判断します。
中でも事業内容は、扱う商材の種類で仕事内容が大きく変わってしまう恐れがあるため、自分の仕事のイメージと相違がないか入念なチェックが必要です。
企業に応募するときに注意すべきポイント
転職軸に沿った転職活動をするのは大事ですが、業界や職種によっては妥協せざるを得ない点も少なからず出てくることでしょう。
とくに「年収」アップを目的とする場合、前職(現職)の経験や業界でほぼ決まるので、求人へ応募する際は水準に近しい相場で年収を提示しているところを中心に探すようにしましょう。
おわりに
今回は「失敗しない異業種転職の転職軸の決め方」について解説しました。
志望動機の意欲度で他のライバルと差をつけたいなら、転職軸を作ってから転職活動に臨むようにしましょう。