転職の登竜門とされる書類選考。
早速転職活動を始めてみたは良いものの、思うように書類選考が通らないということも多いハズ。
とくに就業経験が少ないうちは、他の求職者と比べたときにどうしても見劣りしてしまいがち。
また業務を通じて得た自らの経験や実績をアピールするのが苦手なあまり、必要以上に選考で落ちている可能性も否めません。
そこで今回は、ライバルに差をつける実績のまとめ方について解説します。
「少しでも他の求職者より有利に選考を進みたい…」と考える方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職活動で差をつけるのは○○感
転職活動で重要なのは、第三者から見ても分かる「納得感」です。
具体的には「今までやってきたこと」や「前職(現職)で上げた成果」など。「過去こういうことをやってきた方なら、こういう結果は出せるだろう」といった可能性を信じられる、もっともな根拠です。
したがって、求職者が内定を獲得する場合、採用担当者に実績で「納得感」を示せるかがカギとなります。
採用担当者を唸らせる実績のまとめ方
「納得感」を示す根拠は、実績に数字を絡めることで仕上げることができます。
とはいえ「数字」と曖昧な言葉で言われても、よく分からないという方も多いハズ。
そこで今回は「数字」を絡めた実績のまとめ方について解説します。
まとめる実績の種類について
具体的には…
- 対応量実績
- 成果物実績
- 売上実績
3種類の実績を中心にまとめます。
とくに複数ある場合は、可能な限りすべての種類の実績を記載するようにしましょう。
実績数字を出す前に覚えておくべきこと
実績で「数字」を使う場合は、最初に「数字」の定義方法について知らなければなりません。
ここでいう定義というのは、数字の集計で求める「結果」と「要素」のことです。
求めたい結果 | 結果を導き出すのに必要な要素例 |
---|---|
売上 | ・リンゴの売価 ・リンゴを売った数 |
利益 | ・リンゴの仕入れ値【累計】 ・リンゴの販促にかかった費用【累計】 ・リンゴの販売実績額【累計】 |
求めたい実績や出したい数字によって、用意しなければならない数字が大きく変化します。
また取れる数字の種類には際限がありません。
そこで、実績数字を出す際は「定義」を固めてから取るべきものを選ぶ必要があります。
実績数字の出し方
実績で用意すべき数字は、大きく分けて3種類。
- 目標
- 実績
- 目標から実績の達成割合・達成率
現在数字がまとまっていない場合は、上記の指標に当てはめて集計する必要があります。
実績数字のまとめ方
実績でまとめると、以下の通り。
実績の種類 | 実績で使う指標例 | 記載例 |
---|---|---|
対応量 | ・お客様口コミ数や満足度 ・1件あたり処理にかかった時間 ・1ヶ月当たりに制作した制作物の量 | ・1ヶ月当たり100件イベントを開催 →50件イベントを担当 →40件オンライン・10件オフライン |
成果物 | ・制作にかかった期間 ・協力会社に依頼してかかったコスト ・前年と比較した発注予算の変動率 | ・前年は200万円ほど制作費が発生 →今年は100万円まで抑える →前年予算のうち50%カット |
売上 | ・前年と比較した売上変動率 ・先月と比較した売上変動率 ・同ジャンルで過去実施した施策からの売上変動率 | ・売上目標:600万円 →実績:800万円 →達成率:133% |
ポイントは、売上に結びつきやすい部分から順に大きい指標から数字を出しているところです。
そもそも数字をまとめるのは、あくまで実績として「納得感」を示すものであるため、単体の「要素」だけでは何の実績に寄与したか分かりづらく、かえって混乱を招く恐れがあります。
そこで根拠として使いやすい「売上」に紐づく部分から実績数字は出す必要があるというわけです。
とくに「売上」→「成果物」→「対応量」の順で実績を並べられれば、説得力ある実績に魅せることができます。
出すべき数字が分からない場合の対処法
いきなり実績数字をまとめるといってもコツを掴むのは、容易ではありません。とくに定義を何で設定すべきか悩む場面も多いでしょう。
そこで、初めて数字で実績をまとめるなら、同業者の真似をしてみましょう。具体的な方法は以下の通り。
ここで重要なのは、定義を0から自分で考えないことです。
理由としては、定義すべきものを我流で決めるのは困難であるからです。
数字の出し方然り、経験は知識ありきで積み上がるので、最初は知識を蓄えつつ、基本の型で数字の出し方を覚えることに専念しましょう。
おわりに
今回は「ライバルに差をつける実績のまとめ方」について解説しました。
なかなか書類選考が通らなくて困っているという方は、ぜひ今回の記事を参考に実績の出し方を工夫してみてください。