入社後のミスマッチで辞めてしまわないためにも、応募する企業は事前に調べておかなければなりません。
とはいえ、企業に関する情報は何をどこまで調べれば良いのか、判断がつかない方も多いハズ。
そこで今回は、異業種転職を成功させる企業分析のやり方について解説します。
「自分のやってきた経験を本当に活かせるのか？」「自身が求める働き方・方向性と合うかどうか？」など。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
異業種転職で必要な企業分析とは？
企業分析の目的は、ズバリ「自身の叶えたいことが実現できる環境かどうかを判断するため」です。
具体的には「自身のスキル・経験を伸ばしたいから」「給与や立場の地盤を安定させたいから」など。
いずれも目的が叶う企業を選ぶために行います。
そこで必要になってくるのが「企業に入社する動機・目的」です。
理由として、現場は活躍できる「即戦力」を求めており、定員も支払える報酬も限られているからです。
求職者は自身を選んでもらうため、他の候補者に負けない魅力とマッチする理由を示さなければなりません。
したがって「自身の叶えたいことが実現できる環境」かどうか。目的が合う場所なのか、判断し伝えられるよう企業分析を行います。
異業種転職の企業分析のやり方を解説
自分を選んでもらう以上は、他の候補者より魅力的で意欲ある人間だと証明しなければなりません。
そこで企業分析では、自分のキャリアと合致する企業かを調べましょう。
扱っている商品とビジネスモデルを整理する
企業を分析する場合は「何をしている会社なのか？」「得意な領域は何なのか？」を知る必要があります。
理由としては、扱う商品やビジネスモデルによって、活かせる経験と将来的に求められる能力が変わってくるからです。
そこで以下の2点を中心に分析します。
- 自身が積んでいきたいキャリアと内容が合致しているかどうか？
- 競合他社と比較した場合、自社のサービスの立ち位置や強みは何か？
サービスを理解することで、面接の際に聞かれる「なぜ自社を選んだのか？」という意欲度の回答にも役立ちます。
とくに営業職や販売職など、人前で商品を説明・提案する仕事では、商品として紹介・売りやすいかは自身の成績や評価にも繋がります。入社後「活躍していきたい」「出世したい！」と考えているなら、売れるイメージが持てるのかもチェックしておきましょう。
企業が求める人物像を分析する
組織で働く以上は、企業が求める人物像をより正確に分析することが求められます。
例えば「周りと上手く業務を遂行できる能力」。
一言で言っても、実際は…
- 関係者を自分で選定して、プロジェクトを積極的に推進していける方なのか？
- プロジェクトを推進してくれる方の横で成し遂げたいことをサポートする役なのか？
など。
同じ定義でも、求められる人物像やイメージは複数パターンが存在します。
したがって、企業が求める人物像を理解するためには、どういう人間が多く働いているのか。傾向を知る必要があります。
知る方法としては、大きく分けて2つ。
- 同じ・類似したポジションで内定を獲得された方のインタビュー記事
- 自社の社員が記した社内ブログ
これにより「とにかく稼ぎたい方を入れたいのか」「すぐに成果が出せなくても、将来的に会社を牽引していける方を求めているのか」など。おおよその人物像から面接で、どういう人間を優先的に引き入れたいのか傾向を割り出します。
今後の事業の方向性を確認する
企業選びは、現在だけでなく将来性も重要です。
理由として、キャリアを着実に積み上げていくならば、在籍する企業自体が存続しなければならないからです。
とくに特定技能に秀でたプロフェッショナルとしてのキャリアではなく、社員の育成・会社の成長に携わるなら、会社自体の理解も欠かせません。
そこで自身が目指したいキャリアと行く末で一致しているかどうか。
IRや決算資料といった今後の経営戦略と方向性から、自分のやりたいこととマッチするかについても考えるようにしましょう。
企業選びで悩んだときの対処法
転職活動をすると、複数の企業様から内定を頂く場面もあるでしょう。
とはいえ、行きたい企業を中心に応募した後だと、行き先を絞るのは容易ではありません。
そこでもし入社する企業に迷った場合は、評判や口コミを確認するようにしましょう。
中でもチェックすべきは「退職理由」です。
理由として、退職は入社後のギャップが発生・在籍し続ける理由を失うことで起こってしまうからです。
何を思って・どういうところで価値観がずれてしまったのか。自身も同じ理由で辞めてしまわないかを知ることで、働くイメージを明確にします。
これにより、会社を選んだ動機もまとまり、後悔の少ない転職を達成することに繋がります。
おわりに
今回は「異業種転職を成功させる企業分析のやり方」について解説しました。
志望動機が薄いと言われて、なかなか転職が決まらなくて悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
