転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回は小売業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
小売業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
小売業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・商品を製造する企業である「メーカー」
・メーカーから商品を仕入れる「卸売業者」
・卸売業者から商品を仕入れ消費者へ届ける「小売業者」
小売業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 物流の効率化
- デジタル化の推進
- 消費者行動の変化への適応
1.物流の効率化
2024年4月より、すでに施行されている働き方改革関連法の施行によって、ドライバーの労働時間が制限されつつあります。
それに伴って、従来から発生していた荷物の積み降ろしで発生するドライバーの待機時間や受け入れによる遅延の問題が浮き彫りになりました。
そこで今後は、こういった業務中に発生するアイドルタイムや天候による問題で動きが滞らないよう業務の見直しが求められつつあります。
2.デジタル化の推進
物流の効率化と並行して、人材不足の問題にも対応していかなければなりません。
このことからも分かる通り、まだまだ現場での人手不足の問題は拭いきれていません。
そこで今後は、限られた人々で現場の流通を支えるためにも、過去の古いシステムを一新し現代に合わせた形でシステムを移行したりすることが求められています。
3.消費者行動の変化への適応
2020年頃を境に発生した新型コロナウイルスによって、出社以外にも自宅から仕事ができるテレワークの働き方にも注目が集まりました。
これによって、ネットを使ったオンラインショッピングの需要も一気に増加。従来の現地のショップを巡って商品や衣服を買うという選択肢だけでなく、通販を利用してモノを買う行為が身近になりました。
実際、統計局が公表した「2022年家計消費状況調査」によると、2012年と比較するとここ10年でオンラインショッピングの利用世帯は2→5割超と3割近くも増加。
荷物の量も国土交通省が公表した「令和4年度 宅配便・メール便取扱実績について」という報道資料によると、令和4年度の宅配便取扱個数は、50億588万個で、前年度と比較して5265万個・約1.1%増となったとのこと。
このように、消費者がモノを買うまでの行動が変化したことで、商品自体の品質や衛生管理にも目を向けていくことが今後も求められています。
小売業界で働く方ってどんな人?小売業関係の職種3選
では実際どういう仕事が小売業界ではあるのでしょうか。今回は、小売業関係の仕事を3つご紹介します。
1.販売
スーパーマーケットや販売店で、来店されるお客様の対応をする仕事のこと。
具体的には、レジ・商品説明・商品が置いてあるフロアまでのご案内など。
商品購入に至るまでのご提案はもちろん、日々の買い物で発生する消費者の質問や疑問へ柔軟に対応することが求められます。
2.販売支援
お客様に商品を買ってもらえるよう働きかける仕事のこと。
具体的には、商品の試食コーナーを設定して、無料で商品を体験してもらうことで商品購入に繋げたり、店舗を出た場所でチラシやティッシュ配りなど広告を用いた宣伝活動など。
商品を手に取ってもらうまでの認知や宣伝業務を中心に担います。
3.バイヤー
商品の仕入れ・発注・検品を行う仕事のこと。
具体的には、店舗に入ったお客様へどういった商品なら興味を持ってもらえるのかを事前に消費者の行動やデータを用いて分析。仕入れる商品を決めてメーカーへ交渉。
最終的には、店舗やブランド自体の売上アップに繋げます。
おわりに
今回は「小売業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もし小売業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。