異業種転職で求人へ応募するとなったときに真っ先に必要になるのが志望動機です。
とはいえ、いざ転職をしようと思っても、前職の待遇的な改善が目的で書ける内容がないなんてことも多いはず…。
とくに、元いた業界から別業界へ異業種転職しようと思うと、動機をまとめるのは容易ではありません。
そこで今回は、異業種転職の志望動機の作り方をご紹介します。
「志望動機が思いつかない…」「何書けば良いか分からない」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
異業種転職時に必ず聞かれる?志望動機の重要性
転職をする上で選考は避けて通れません。
ただ人を採用する場合、企業は採用した方に払う「報酬手当」「福利厚生手当」と他の社員が「教育」する時間と「教育」の時間をかけなければ出せたであろう「売上の見込み」など。あらゆる損失を許容しなければなりません。
したがって、企業は採用できる人数に毎回上限を設けており、出した損失をいかに早く回収していけるかを「書類」「面接」2種類の選考を経て審査します。
そこで「この人を採用できれば、損失を早く回収でき、利益に繋げられそう」と思ってもらえる根拠・アピール材料として志望動機が必要となるわけです。
異業種転職の志望動機の作り方
志望動機を書く上で書き出すべきポイントは、大きく分けて以下の3つ。
- 転職目的
- 転職することで目的が叶えられる理由
- 転職先で貢献できる点
転職目的を整理する
転職するなら、まず「目的」がなければなりません。
理由として、転職の選考で最も重要視されるのが「長く定着してくれるか?」「活躍してくれるか?」の2点だからです。
企業が採用活動をしているのは、現在社内にいるメンバーだけでは業務が処理できない・今後できなくなりそうという見立てがあり、戦力確保のため求人という形で広く人材を募っています。
ただ異業種転職は、就職と異なり、すでに所属していたところを「退職」という形で離れてきていることもあり、似たような理由ですぐ辞められてしまう可能性は捨てきれません。
そこで「業務に対してモチベーションを長く維持できるか?」といった継続的な「定着」と「能力飛躍」が期待できるかどうかを測るため転職目的が必要となってくるわけです。
具体的には「業界」「職種」「会社」のいずれかまたは複数の軸を使って、理由の具体性から志望意欲を審査します。
したがって、志望動機を書く上では「目的」の整理が必要になります。
前職(現職)で経験できなかった部分を洗い出す
目的が作れたら、転職理由についても煮詰めていきましょう。具体的には、前職(現職)で経験できなかったことを洗い出します。
洗い出し方のコツとしては、依頼が流れてくる上流から自身の立ち位置・業務の一連の流れを理解するのがポイントです。
例えば、自社サイトのWEBライターの場合。通常、役員→サイト運営責任者→WEBディレクター→WEB編集者→WEBライターといった商流で構成されます。
そこで「記事をWEBサイトに掲載する」という目的を達成する場合、業務を工程分けすると以下の通り。
- 記事を読む読者のターゲットを決める
- 記事を読んだ読者にどうなってほしいかのゴールを決める
- ゴールに辿り着くまでの道を逆算して、全体の構成を設計する
- 文章を書く
- 画像や写真を用意・挿入する
- 記事の内容を見直す
- WEBサイトへ掲載する
上記の中で「4.文章を書く」ことしか前職で経験していなかった場合は「文章以外の仕事」が経験できていません。
つまり、4以外の工程が前職(現職)にない差分となり、1〜7すべての工程にチャレンジしたいという部分が転職理由に変換できます。
これで職種上の転職理由の完成です。あとは必要に応じて、業界やサービスについても触れられるとさらに良くなります。
前職(現職)でやっていたことから転職先との共通点を探す
最後に「転職先で貢献できる点」として、前職(現職)でやっていたことと転職先の共通点を探っていきます。
具体的には「業界」「職種」「会社」の3軸からまとめます。
共通点を探すときのポイントは、転職先でも「再現できる力かどうか?」という点です。
具体的には「対応量」「成果物例」「売上成果」のいずれかまたは複数の実績で自身の能力を証明します。
例えば営業職なら「○件メールを送付・○件商談を取り付け、○件成約して○円売り上げた」といった売上成果。技術職なら「○日で○件のバグを修正し、事業へ貢献した」といった対応量成果など。
具体的な数値に置き換えられるものであれば、再現性はより強固となります。
一方、数値で成果を証明しづらい技術職や制作職のようなモノを作る仕事の場合、作った成果物を一枚の資料として提出できるとより自身のアピールとなります。
作った志望動機に自信がないときの対処法
「何とか志望動機は作れたけど、作成した志望動機に自信がない…」という方も少なくないはず。とくに自分一人で書いたものだと、独りよがりな理由になってしまっていないか不安になってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、ぜひ志望動機を自分以外の第三者に見てもらいましょう。自分では知らなかった一面を知るチャンスにもなるはずです。
とくに転職エージェントを使うと、書類を添削してくれる方もいるので、もし書類の書き方に自信が持てないという方は、ぜひ相談してみてください。
おわりに
今回は「異業種転職の志望動機の作り方」について解説しました。
志望動機の書き方に迷ってしまったという方は、ぜひ今回の記事を参考に自分だけの志望動機をまとめてみてください。